面接時ぶっちゃけてほしいと言われたら【転職活動で本音は厳禁?】

面接において本音を語って自滅した人は何人もいらっしゃると思いますが、
本当に本音を語ってはいけないのか考えていきましょう。

結論から言うと、
内容によるというのが答えです。

面接官によるともいえるでしょう。

私の場合は、
面接官から
「ぶっちゃけてほしいのですが」
という要望があったので、
今まで練習してきた建前を全部置いておいて、
自分の思っていることをお伝えしました。

それに対して面接官から厳しいご指摘がありましたが、
面接官によっては厳しい指摘すらなくて、
(この志望者はこういう人なのだ。当社には合わないな)
と見放されてしまうこともありえますから、
本音で語ればいいのだとか、
着飾ることのない回答が素晴らしいのだと言うつもりはありません。

ただし、
面接官が本当の事を教えて欲しいと言われた際に、
何と答えるかの心づもりをしておくことは大事かと思います。

それは上の記事で書いた論理の一貫性と同じ理屈で、
自分が何を大事にしているか、
何を基準に判断して行動しているかを面接官に十分に伝えることができれば、
あとは面接官がそれはおかしいのではないかとか、
判断を委ねればいいわけで、
誠意ある対応、
考えつくされた目的意識を持つことが、
面接官に好印象を抱かせる要因となるのではと思います。

私の場合は面接後に、
面接の仲介をしてくれている業者さんが面接官にフォローの連絡を入れてくれたことで、
より受かりやすくなったというのもありますが、
いずれにせよ面接の場面で全力を出すことに変わりはありません。

①転職理由はできるだけ正直に話そう
②退職理由が複数ある場合は優先順位を決めて改善できないか考えよう
③ぶっちゃけてほしいと言われた面接の一部始終

①転職理由はできるだけ正直に話そう

転職理由をバカ正直に話してあっさりと落ちた経験は私以外にもいると思いますが、
では正直に話してはいけないかというと言い方によります。

バカ正直に話してはいけない理由は明らかです。

あなたが転職しようと決めた経緯、
今まで働いていた会社についてどう思っているのか、
状況分析も自己分析も配慮も欠けていて、
また自分に責任はまったくなく他責思考であることが透けて見えた時点で、
採用するメリットがまったくないばかりか、
迷惑にしかならないことが分かるからです。

では事実と違う事を話すしかないのかというと、
それはそれで問題が発生します。

面接時に嘘をつくとします。

「転職理由は、
新しい事に挑戦したかったからです。

今の会社では人手も時間もなく、
自分のしたい事を出来る環境ではありませんでした。

提案も行いましたが許可は出ませんでしたので」

などと言おうものなら面接官から、

「何を提案したんですか?」

と訊かれるのは確実です。

それに対しての具体的な提示が出来なくてはいけません。

なぜ却下されたのか、
どうすれば却下されない状況に持って行けたかまで考え抜く必要があります。

却下されない状況が容易に達成できるとしたら、
当然面接官はそこを突っ込んでくるでしょう。

なぜそこを目指さなかったのかと。

当然それに対する答えを持っていないといけません。

挑戦するということは、
困難を選択するということです。

困難を選択しておいてあらゆる事態を想定して最善を選ぼうとする思考力、
問題解決能力、
発想力を持っていることが面接官に伝われば、
面接官は納得するでしょうが、
そうでなければこの志望者はどこかおかしいと疑念を持たれてしまいます。

嘘をつくとはそれほどのデメリットがある行為であり、
それを面接官に納得できるだけのストーリーに仕上げることができるならば面接も通るでしょうが、
嘘をついたことでどのような影響が出るのか考えていない人が殆どではないでしょうか。

面接で嘘がバレなかったとしても、
入社後にその嘘が発覚した場合の影響も穏やかには済まないかもしれません。
面談での確認はもちろん、
最悪懲戒解雇になるかもしれないのです。

そもそも、
考えなしの嘘をすらすらと話せるでしょうか。

嘘をついた時、
微妙に言葉数が少なくなってしまったり、
反対に普段以上に言葉数が多くなってしまったりしませんか?

それまで正直な内容をリラックスした状態で話していたのが、
急に態度が変わったら面接官は違和感に気づかないと思いますか?

何十人、何百人と志願者を面接している面接官が、
違和感に気づかないわけがありません。

以上の理由から、
嘘にはデメリットが多くあり、
安易に嘘をつくのはやめた方がいいです。

面接官に対して、
真面目に、
誠実に返答しようとする姿勢に面接官は好感を持つのであって、
正直に話す最大のメリットはあなたの人となりを面接官に伝えられることです。

②退職理由が複数ある場合は優先順位を決めて改善できないか考えよう。

自分が退職した理由は、
副業をしてでも収入を増やしたかったから紹介会社に相談を始めたのがきっかけでしたが、
現場の不満点が色々とあったのも理由でした。

面接の場では

「アクティビティをしたいが人手が慢性的に足りておらず、
できなくなってしまった。

アクティビティができる現場に転職したいと思い転職活動を始めた」

と一社目、二社目に言ってきましたが、
三社目で本心を教えて欲しいと言われた際、
現場での不満点を色々とぶっちゃけてしまい、
自分が現場に不満があるから転職活動を始めたと思われるような話しぶりとなってしまいました。

自分としては複数の不満点があるにしても、
給与が上がらない事、
副業もできない事から転職活動を始めたわけで、
それを前面に押し出すことなく現場の話をしはじめてしまい、
自分の退職理由がぶれぶれとなってしまいました。

では自分が転職したいと思ったのは現場に不満点があったからでしょうか?
給与は二番目、三番目の理由で、
現場で退職者が3名出たから退職するなら今しかないと思ったとか、
現場で処遇改善加算が分配されないのがずっと不満だったからとか、
給与が上がりようがないのに労働組合費を払わなくてはいけなくなったことへの不満とか、
自分への評価が決して高くはないことから、
だったら他で評価される所に行こうとか、
そういったことが退職理由の上位に上がり、
収入を増やそうと思ったという理由は二の次だったのでしょうか?

今からして思えば、
自分が退職したいと思った理由を正直に並べた上で、
何が一番の問題かを整理しないまま面接に向かい、
正直に言ってほしいと言われた際に相手の印象を度外視して、
思っていたことを次から次へと言ってしまったことが、
面接での手厳しい批判に繋がってしまいました。

介護業界を含めた自己分析が不十分であったことが面接官から指摘され、
勉強になったと同時に、
そこに考えが至らない自分がいたのもまた事実でした。

面接でぶっちゃけたことで多面的に突っ込まれましたから、
より自分の考えを軌道修正できましたが、
とはいえ面接の前に自己分析で済ませておく方がスマートです。

退職理由が複数あるなら、
優先順位を付けていきましょう。

現場でできないことがあるなら、
本当にそれはできないことなのかを考え、
現場に不満があるのなら、
それは改善できないのかを考え、
自分にできることは本当に全てやりきったのかを考えましょう。

それをしないで面接に臨んだ時点で突っ込まれるのは当然です。

そして、
どうしても解決できない事が転職理由となりますから、
それが複数ある場合はどれが一番かを決めて、
それに対して前向きに取り組んだのかを考えましょう。

給与が低いのが一番なら、
なぜ低いのかを徹底的に考えましょう。

現場で評価が低いからボーナスも低いとしたなら、
どうすれば評価があがるのかを考えるべきだし、
収入を増やしたいと思ったそもそもの理由、
無駄遣いを減らして支出を減らすことにも考えをめぐらすべきです。

退職者が3名出るような現場に居続けるのは嫌だとするなら、
退職者3名の退職理由を分析して、
自分が残って働いたらどんな状況になるか、
どんなメリット・デメリットがあるか、
その上で本当に辞めたいか。

今だから言えることですが、
この退職理由も自分にとってはきっかけに過ぎず、
どうしても辞める理由ではありませんでした。

退職理由としては、
一人は職場の人間関係が嫌で辞めるとのこと、
一人は現場のケアマネや管理者が信用ならないから、
一人は給与アップが理由でした。

給与アップに関しては止めようがないので仕方がないとして、
現場の人間関係については改善の余地があるかもしれません。

現場では

「休憩中、他の職員の陰口、悪口はやめましょう」

という通達は今まで何回か出てきました。

ですがそれが職員の意識に影響を与えた印象はありません。

となると、
陰口や悪口、愚痴に本気で取り組むとするなら、
悪口を言われる側が本当に不適切な行為をしているのか、
それとも不当な新人いじめなのかを切り分けて、
たとえば遅いから愚痴を言われているのだとしたら、
遅くてもいい仕事をしているなら新人にフォローを入れるのもいいし、
声掛けしてコミュニケーションを取り、
チームワークを促進させるのもいいでしょう。

不適切な行為をしているなら本人に聞いたりして、
本当にそれをしているならしないようにどうすればいいか一緒に考えるとか、
本人の意識が変わるように声掛けしてみましょう。

仕事がいっぱいいっぱいですぐにはできないかもしれませんが、
言われたことを覚えていれば、
余裕ができた時にできることもあるかもしれません。

ケアマネや管理者が信用できないというのも同様です。

本当に問題ある行動をしているならそれを本人に言ったり、
言っても理解を得られないならその上で他職員と連携して対応したり、
上の人に言ったり、
できることはあるはずです。

それらを全て行うことで、
現場の環境が改善したでしょう。

その現場の施設長はワンマンで傲慢という認識でしたが、
直接改善をしたり提案をしたことは一度もなかったような気がします。

それは自分が臆していたからだと思います。

自分の不満を徹底的に解消しようとするためには上司と交渉する事が必須でしたが、
それを避けてきたことが自分の落ち度と言えるでしょう。

退職理由が複数あるとして、
それが本当に解消できない事なのか、
解消しようと努力したかを考えましょう。

他職員や上司と話し合いをしなくてはいけない事もあるかもしれませんが、
それを避けているようではいざ面接の場で突っ込まれた際、
自分にやり残したことがあると言われても反論しようがありません。

面接で万全を期すためにも、
今の職場でできることを全てやってしまいましょう。

それでもなお理由が複数残ったなら、
その理由は自分の力ではどうしようもない理由でしょうから、
面接ですべて話してもいいでしょう。

③ぶっちゃけてほしいと言われた面接の一部始終

「〇〇さん、通り一遍の回答ではなくて、
あなたの本心が知りたいんです。

あなたはなぜ今働いている職場を辞めようと思ったのですか?」

これは実際に私がとある面接担当者から聞かれた質問です。

面接担当者が求めているのは私が必死に準備した理想的な回答ではなく、
別の部分だと思わざるを得なくなった私は、
以下の回答をします。

退職者が3名同時に出て、
一月末以降現場は大変な事になること。

今まで退職者はいましたが、
ここまで同時に辞める現場はやはり問題ではないかと思った事。

今年の上旬から施設長が変わり、
休憩時間が短くなり、
業務が増えてきました。

コンプライアンス的に仕方のない側面はあるかもしれませんが、
職員への負担は増すばかりです。

そんな中、
施設長の現場への関わり方は適切とはいえず、
カンファレンスが毎月2回行われているにも関わらず、
自分だけの考えでとある居室にポールを置いて、
明らかに歩行能力が衰えている方への対応として適切とは言い難いような対策を勝手に決めたりと、
要求が多いわりには独断専行が目立ってきました。

転倒事故が起きた際も監視カメラでチェックして、
「誰それが悪い」とカンファレンスの中で職員の名前を明かして犯人捜しをするなど、
職員からの信頼を失うような行動ばかりが行われていること。

事故対策委員会が必要なのは仕方ないにしても、
それの負荷が特定の職員にばかり行っているため、
是正しようと提案をしましたが
「それは残業の範疇だから問題ない」と片づけて、
業務負荷を分散させようとはしなかったこと、
タバコ休憩をしている最中に一般職員に対して
「ここの職員は怠けてるんだよ」と言い放ったことなど、
施設長についていくことはできないと思ったのが一点と、
単純に給料を上げたいと思ったためです。

退職者の中で、
給料が低すぎるという理由で辞められていく人は少なくありません。

現場が慢性的に人手不足になっているのに加えて、
職場環境が悪い事から、
いつ辞めようかと思っていたのですが、
今回3名辞めることが分かったので、
良い機会なので自分もやめようと思いました。

私がオブラートに包まずに思ったことを言ったため、
それまで堅牢に固めていた建前は崩壊しました。

面接担当者「あなたの職場に問題点があることは分かりました。

しかしあなたはその問題を解決するように行動しましたか? 

施設長に対して提言しましたか?」

私「正直、できていませんでした」

面接担当者「なぜできなかったのでしょう」

私「諦めていた、というよりは、臆していたのでしょう。

交渉することによるストレスを想像しただけで交渉したくないと思ったのだと思います」

面接担当者「あなたは今後ケアマネージャーになりたいのですよね。

ケアマネージャーは様々な人と交渉が求められる仕事ですよ? 

そんなことでやっていけると思っているんですか?」

私「……」

まさに絶望的な状況です。

自分が問題点を認識しながらそれを改善しようとはしてこなかったこと、
それを面接の場で公表したことで、
ただ単に嫌になったから辞めたと思われてしまうという流れになりました。

自分がケアマネージャーを目指していると言ったにもかかわらず、
現状を放置していた職務への怠慢が自分に突き刺さります。

私「確かに改善しようとしてこなかったのは私の落ち度だと思います。

ケアマネージャーの仕事として、
そういった交渉能力を付けなくてはいけない中、
つけてこなかったのは自分のミスです」

面接担当者「人材不足なので私たちも人手は欲しいのです。

人手は欲しいのですが、
しかしあなたは今の現場に居続けた方がいいのではないかと思います。

今の現場で問題を解決したり、
職場環境を良くしたりすることで確実にあなたの経験になりますし、
これだけの職場環境を改善できました、
という人を私は採用したいと思います」

私「はは~」

ぐうの音も出ないとはまさにこのことです。

これはもう終わったなと思いながらも、
もがきました。

私「確かに、今の現場でできることがあるのは分かりました。

自分がケアマネを目指している以上、
交渉能力をつけなくてはいけないというのも分かりました。

しかし私は給料が高いところで働きたいと思ったのは事実で、
今の現場が給料が低いから他の職場に移る人も多いというのも事実です。

退職者の多くが給料の低さを理由に挙げて退職しているわけで、
職場の環境が安定しない処で働き続けるのではなく、
給料がより高い所で離職率の比較的低いところで働きたいと思ったのは事実です」

面接担当者「そもそも、
介護業界がそこまで高い給料を支払えない構造になっているのはご存知ですか? 

あなたが当社に入ってもすぐにやめてしまうのではないかと懸念しているのです」

ここから学ぶべきは、
人を見る目を養っている面接担当者に遭遇すると、
その人に納得させられるボールを投げなくては相手に響かないということ。

納得させられるボールとは、
あなたの本心なのです。

だから取り繕った面接対策では簡単に身ぐるみはがされますし、
相手の信用を得ることはできません。

しかし本心を言ったらネガティブなことしか出てこないと思う人は多いでしょう。

しかしそれは問題ありません。

ネガティブな事と、
ごくわずかなポジティブなことをリストアップして、
ネガティブなことをどうして思ったのか、
どうして改善できなかったのか、
どうすれば改善できたのかを徹底的に考えましょう。

これはとても大切な話です。

ネガティブな事に向き合うことで、
あなたが実は何が問題で、
何が足りないのか見えてくるからです。

足りないものが見えてきたら、
ではどうすればできるようになるのか考えましょう。

掘り下げるとはそういうことです。

ただポジティブなことを上げて、
だからここの会社に行きたいというだけでは甘いのです。

自分の弱い部分を見つめなおして、
ではどうすればいいかを考える。

それを突き詰めることで、
ようやく最低限の客観性があなたに生まれます。

自分が本当にやりたいことは何か分からないというのは、
経験が足りないからもそうですが、
自分の見たくなかったこと、
やりたくなかったことを放置してきたが故に、
やりたいことの範囲が明確にならないことから起こるのだと私は思っています。

自己分析とは徹底的に自分を掘り下げること。

掘り下げるとは、
自分の問題点を洗いざらいリストアップして、
どこから直すか、
どこまで直すかを考えること。

それら分析があなたの力になります。

面接での強みになり、
身ぐるみはがされた時、
あなたの唯一の武器になるのです。

今まで前向きでなかった人はめっためたにされるでしょう。

けちょんけちょんにされるかもしれません。

ですが、
それを他人が指摘する前に、
自分が逃げてきたことがあるはずです。

それを見直しましょう。

いつやるの?

今でしょ。