介護業界に転職したい人が面接で絶対に聞かれる9つの質問

必ず聞かれる質問

質問① なぜ前職をやめるのか?
質問② 何をテーマに会社を探したか?
質問③ なぜ当社を選んだのか?
質問④ あなたの経歴は?
質問⑤ 介護士になろうと思ったきっかけは?
質問⑥ どんな仕事をしたいですか?
質問⑦ いつから勤務できますか?
質問⑧ 残業はできますか? 夜勤はできますか?
質問⑨ 何か質問はありますか?

介護業界は介護職という少ないパイを取り合っているため、
需要の方が圧倒的に高く、転職しやすい状況です。

それゆえに面接担当者からは
「すぐに辞めてしまわないか」
といった点をチェックされます。

今回は面接で必ず聞かれる質問を用意しました。

これらに十分に答えられるようにしておきましょう。

質問① なぜ前職をやめるのか?

社員が退職する理由は様々ですが、
退職する際に何かトラブルがなかったか、
トラブルを解決できなかったから辞めたとすると当社に入社してもまた同様の理由で辞めるのではないかなどを確認するためにも、
退職理由は必ず聞かれます。

「人間関係に疲れた」
とか
「低い給与、待遇に耐えられなかった」
のが事実だとしても、
それら前職の悪口や批判ばかりを言い続ける人を
採用担当者はどのような目線で見るか考えましょう。

(……この人は、何で悪口しか言わないのだろう)
(……問題点があるなら、上司に相談して解決策を検討するなどの対策をなぜ取ろうとしなかったのだろう)
(……この人は文句しか言わない人なのかな)

不満があったとしても、
その原因を分析して、
どうすれば解決したかを検討しましょう。

上司と相談してもいいです。

自分が検討した内容を上司と話すことで、
もしかしたら解決するかもしれません。

それでも解決できない場合は更に原因をつきつめて考えて、
解決策を練りましょう。

結果的に解決できなかったとしても、
あなたがその問題を積極的に解決しようとしたことが、
面接時の前向きな返答に繋がります。

面接担当者はあなたが問題に遭遇した時、
いかに積極的に対応するか、
どのように周囲と協力して対応するか、
どれだけ前向きに行動するかを見ているのです。

問題解決能力を自分は持っているし、
今まで磨いてきたということをアピールしてください。

望ましい回答例 その1

現場が人手不足というのもあって、
アクティビティがすっかり行われなくなってしまいました。

日々の業務はもちろん大切ですが、
もっとアクティビティがしたいと思って、
アクティビティに力を入れている会社を探し始めました。

→あなたが仕事をしていく中で、
何を大切にしているか? 
何をしたいと思っているか? 
それが今の現場ではできないから出来るところを探したい、
という前向きな姿勢が伝わるような回答が望ましいです。

しかし、
もう少し掘り下げて考えていきましょう。

「本当にあなたはアクティビティをしたいと思ったのでしょうか?

業務時間外に残業したり、
休日出勤してアクティビティをしようとは考えなかったのでしょうか?」
そう面接担当者が質問してきたらどう答えるでしょうか?

「あ……えっと……その……すみません」

→この返答ではNGです。

「すみません。休日は仕事のスイッチをオフってるので、
休日を返上してまでアクティビティをしようとは思ってはいません」

→事実でしょうけど、この返答もNGです。

「残業をしてアクティビティをしたいと上司に提案しましたが、
業務時間内に何とかできないかと言われてしまいました。

業務時間内だとまとまった時間を作れないため、
アクティビティがまったくできません。

残業代が発生しない形ならいくらでもしていいけれど、
と言われましたが、
さすがにそれはできませんので」

→ここまで言えるならば、
あなたには行動力、提案力があることも分かりますし、
実際にアクティビティをしたいという熱意も伝わります。

望ましい回答例 その2

前の会社は倒産してしまいましたので、それで退職しました。

→会社都合による退職はOKです。マイナス評価にはなりません。

望ましい回答例 その3

今まで前職で〇年働かせていただいて、
現場のことは大体分かるようになりました。

職員の中でもベテランと言われるような立ち位置にあり、
後輩からも信頼されるようになったという自負もあります。

しかし自分はこのままここで働いていていいのかと思い、
他の現場を経験してキャリアアップしたいと思って転職活動を始めました。

→今まで働いてきた現場で一定の評価を得られている一方、
キャリアアップしたいという発言から
向上心が伝わってくるため好印象です。

不適切な回答例 その1

現場の体制が不十分だったり不適切だったりしてできていなくて、
こんなところでは働きたくないと思ったためです。

→問題がない現場はきっとどこにもなくて、
多かれ少なかれ、現場には問題があるものです。

それに対してどう対処をしたとか、
どのように働いてきたかをアピールするべきで、
アピールしないで「嫌だから辞めます」というのは、
会社に入っても嫌になったらすぐに辞めてしまうのかなと思わせてしまいます。

問題に対して現場でどう解決しようとしたか、
管理者に掛け合ってどう対応しようとしたかを、
面接の場では話していただきたいですし、
説明することで、
責任感もあるし問題解決能力もあるしっかりとした人なのだなと、
印象付けることができます。

不適切な回答例 その2

業務時間に対して給与や休暇が適切ではないと思うためです。

→介護職は基本的に残業がない現場が多いと私は思っていますが、
世間ではあまりにも人手がいなさすぎて、
夜勤明けに数時間労働し、
入浴介助もさせたり、
夜勤の入りが午後2時で、
夜勤の明けは午後10時というだけでも大変なのに、
さらに残業という現場もツイッター上であるといいます。

夜勤明けの職員さんに仕事をさせるだけでも酷なのに、
入浴介助で利用者さんに事故を起こしてしまうリスクも跳ね上がりますから、
残業が多い現場が良い現場とはとてもいえないとは思います。

それは夜勤明けではなくて、
日勤帯でもいつも二時間残業が当たり前とかいった現場であるとか、
休日出勤も頻繁にあるような現場であれば、
自分の時間が取れなくなってしまいますし、
身体も休めなくなりますから、
辞める理由としては仕方のないことかもしれません。

休暇が適切でないというのは、
具体的にどれだけの休暇が取れていないからそう言っているのかで、
面接官の心証が変わってきますから、
十分に説明する必要がありますが、
給与に関して言うと、
介護職は介護保険内で給与をまわしているため、
支払える金額には限度があることをまずは理解していただきたいと思います。

たとえば介護職で毎月40万円欲しいとか、
ボーナスでは90万円しっかりと欲しいとか主張するのは構いませんが、
それを言った時点で、
「当社とはご縁がなかったようで」
とあっさりと面接に落ちるのは明らかです。

どうしてもそのお金を稼げる仕事に就きたいというのであれば、
介護職以外を探した方がいいでしょうから、
介護職を選んだ時点である程度の金額しか貰えないことは把握するべきです。

残業代が支払われていないとか、
処遇改善加算が適切に介護職員に分配されておらず、
施設の運営にまわっているとか、
労働組合費に毎月何千円も払わなくてはいけないとか、
会社に対しての不満は何年も働いていれば蓄積していくものですが、
同僚や上司に対して、
「どうしてそうなっているのですか」
と聞いてみたりしたでしょうか?

そして返答されたことに対してどう思ったでしょうか?

自分で改善できる部分はもちろん改善していただきたいですし、
自分だけでは改善できない事に対しては、
上司がまずどう思っているのか、
その上の上司はどう思っているのかを直接聞くことで、
会社がどう思っているのかがうっすらと見えてくると思います。

お金がないか、
人手がいないか、
時間がないか、
全てないか、
ないないずくしのなか会社は運営しているので、
介護職の不満を十分に解消できることは今後もないかもしれませんが、
自分にできることは何なのか、
自分がしていない事は何かを考え、
実行することで、
現場にあなたがいてよかったと思われるようになるはずです。

転職する際、
あなたは現場で信頼されている人材になれているでしょうか?

自信をもって「なれている」といえるようになることが、
転職を成功させるカギだと思います。

質問② 何をテーマに会社を探したか?

ここで大事なのは、
①前職を辞める理由 と
②会社を探す主軸(テーマ) と
③当社を選んだ理由
の一貫性です。

よって前職を辞める理由とここで語られるテーマが繋がっているのが望ましいです。

例えば、
質問①で前職を辞めた理由で
「アクティビティに力を入れられない現場になってしまった」
と言っていたのに、
質問②の箇所で、
「アクティビティに力を入れていないけど給与が高い会社を探しました」
となると面接担当者は
「アクティビティは重要じゃないんですか?」
と質問してくるのは当然です。

それに明確に答えられなければ、
面接担当者の心証は悪くなるでしょう。

望ましい回答例 その1

次の会社はアクティビティに力を入れている会社を中心に選びました。

→一貫性があり良い回答です。

望ましい回答例 その2

自分に足りないのは有料老人ホーム以外での経験だと思ったため、
次は特別養護老人ホーム、老人保健施設、デイサービス、訪問介護から選びました。

→前職を辞めた理由から、
自分の足りないスキル、
やってみたいことを自ら考え、探す姿勢が好感が持てます。

良い回答です。

質問③ なぜ当社を選んだのか?

応募先の会社で働きたいという熱意を確認するための質問ですが、
その会社のことを理解した上で応募しているかも同時に見られています。

面接前に会社のホームページを隈なく調べて情報収集をして、
この会社を選んだ理由をしっかり答えられるようにしておきましょう。

望ましい回答例 その1

御社のブログを拝見しましたが、
毎週何らかのアクティビティをされているように見受けられました。

通常業務に追われて、
アクティビティを単体でできる職員がある程度確保できないとこのペースではできないと思い、
人材が十分にそろっているか、
人材不足ではありながらも効率的に業務をこなしつつ、
アクティビティの準備や実施に時間と手間を掛けられる体制ができているのだなと感じました。

私は御社でアクティビティを行っていくことで
様々な利用者さんの笑顔が見られるような職場にしたいと思います。

→大切なのは、
あなたが何をしたいと思ってその会社を選んだかという理由と、
会社で何をしていきたいかという
あなたなりの考え方がしっかりと伝えられているかということです。

この回答例ではやりたいことが一貫性を持っていることに加えて、
ホームページを丹念に確認したこと、
その内容について自分なりにどうしてだろうと考えたことが分かります。

このように前向きでいてあなたの判断基準や思考の流れがアピールできれば、
面接担当者に好印象に映るでしょう。

望ましい回答例 その2

有料老人ホームでも自立支援については職員間で意識付けはされていましたし、
その中でも一人の利用者さんは入居時は歩けなかった方がリハビリによって歩けるようになり、
リハビリの大切さと効果の凄さを感じました。

しかし全体的に見るとご本人のやる気を促すのは難しくて、
利用者さんのADLが上がる例は多くありません。

そもそも自分は利用者さんのADLを上げるために何が足りないのか分かってなかったというのもあり、
今回老健で様々な事を経験していけたらと思い御社を志望しました。

御社ではリハビリを行うにあたって理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さんをそれぞれ複数名揃えていて、
お医者さんも常駐しているため、
利用者さんのADLを上げるための体制はしっかりと整っていると感じました。

その中で自分にできることは何かを模索しながらスキルアップしていきたいと思います。

→自分に足りないものと、
自分がしたいことを明確にしたうえで、
だから御社を志望したのだというストーリーがしっかりしています。

相手を説得するのは簡単ではありませんが、
それ以前に自分自身が納得しているでしょうか?

確実に間違いがないと思えるほど熟考することで、
自分の考えに説得力が生まれます。

あなた自身が納得していないことを面接担当者が納得できるわけがありません。

自己分析をするというのは、
本当にあなたがしたいことを追求するということなのです。

会社に受かりたいからする、ではなくて、
あなたが本当に納得することを追求しましょう。

それが熱意に変わります。

不適切な回答例

以前の職場は通勤時間が一時間ほど掛かっていましたが、
こちらの会社は自宅から20分で着くため通いやすいと思い、
御社を選びました。

→通勤時間は毎日の事ですので非常に大切であることは分かりますが、
面接の場で率先して言うべきことではありません。

面接官が求めているのは、
あなたが前向きな意思をもって会社を選んだかということであり、
あなたなら現場に溶け込んで一緒に働いていけるという感触です。

なので面接官から通勤時間について話が出たなら答えても構いませんが、
自分から言うのは控えましょう。

そして、なぜ当社を選んだのですかという質問に対して、
適切な回答を用意しない自分の詰めの甘さを反省してください。

質問④ あなたの経歴を教えてください(今までどんな仕事をしていましたか?)

あなたが今までどのような仕事をしてきて、
その中でどのような経験を得て、
そして退職された理由を確認するための質問です。

自分自身で習得できた技術や結果を簡潔にPRしつつ、
なぜその職場を辞めたのかを伝えましょう。

特に退職理由はあなたが何を基準に今後も退職していくのかを量るものとなりますので、
前向きな退職理由かをしっかりと検討しましょう。

NGな回答例
デイサービスと特養で1年ほど介護の経験をしました。

→面接担当者はあなたの履歴書、職務経歴書を参考にしながら、
あなたの話を聞いています。

あなたが話すべきは、
履歴書を読めば分かることではなくて、
職務経歴書を読み込んでようやく分かるか、
それ以上の情報です。

そこであなたが何を学んだか、
何を習得したか、
そしてなぜ辞めたかがまったく伝わらないため、
良い回答例とはとても言えません。

望ましい回答例
リハビリ系の専門学校に復学する前に、
デイサービスで夜勤の仕事を3か月ほどさせていただきました。

最初は体位交換すらおっかなびっくりな状態でしたが、
目の前に利用者さんがいて、
介護するとはどういうことか、
不穏な方への対応はどうするのか、
または介護職員の先輩がたから色々な話を聞くことで、
介護職が一般的に言われている3K──きつい、汚い、給料が安い、
といったマイナスなイメージしかなかった自分が、
結婚もされている方の話を聞くことで、
仕事として成立していることを知りました。

リハビリ系の専門学校に復学したことでデイサービスの仕事は辞めましたが、
デイサービスでは様々な経験をさせていただきました。

→あなたがなぜその仕事を選んだのか、
そこでの気づき、
出来るようになったことなどが伝わってきます。

また退職理由も明確なため良い回答例だと思います。

質問⑤ 介護士になろうと思ったきっかけは何ですか?

質問④の経歴であなたが介護職を選んだ理由を話しているのであれば、
この質問はありませんが、
そうでなければ大体訊かれるはずです。

なぜ今まで別業種にいたのにこの業界に目を向けたのか?
それらを素直に話していただいて構いませんが、
「他に働ける仕事がなかったから」
という回答は色々と問題があるので再考したほうがいいでしょう。

NGな回答例
他に働ける仕事がなかったからです。

→たとえばケアマネージャー志望の方が、
「腰を痛めてしまったためもう肉体労働はできませんが、
ケアマネージャーならできると思ったため志望しました」
というのであれば分かりますが、
上記回答例ですと必ず面接担当者から
「なぜそのように思ったのですか?」
と訊かれることでしょう。

「自分には実績も資格もないため、
正社員で雇ってくれるところがありませんでした。

介護職ならば誰でもできるという話だったので応募しました」

この回答で面接担当者が好印象に思ってもらえることはないとは思います。

なぜならばあなたが
「正社員で働きたいけれど他に仕事がない」
と言ったとしても、
トラック運転手や営業、サービス業など人手不足が叫ばれている業界が沢山ある中で、
あなたが本当に使える人材なのか、
配属先に馴染んでくれる存在なのか、
それだけでは決めかねるからです。

自分にどんな適性があって、
どのような興味、関心から介護職に目が行ったという話がない限り、
あなたが介護職を誰でもできる楽な仕事と思って、安易に選んだのでは?
と誤解を与えかねないからです。

介護職とは異なりますが、
電話でのクレーム対応という仕事がありますが、
ある人に言わせれば『向いている人は、実はいない』といいます。

ではなぜその仕事が成り立っていて、
働いている人、働けている人がいるのかというと、
そこには需要があって、
電話対応の職員さんは時に厳しいことを言われたり怒られたりもしながら、
自分のストレスを発散したり、
自分の悪い所を改善したりして、
徐々にできることを増やしていっているというのです。

「介護職は単純作業だから誰でもできる仕事」と言うのは、
介護職員が遭遇する難しさへの知識、理解がないからであり、
それを知った上でそれでも向いていると思える人は、
現状を受け入れ日々改善し、
働きやすいよう努力しているから「向いている」と思える人だと思います。

「他に働ける仕事がなかったから」
の発言で他に言うべきことが思いつかない人は、
本当に介護職のことを勉強したのか、
安易に選んでいないかを改めて考え直してほしいと思います。

その上で、
自分にもできる、
合っていると思ったから志望したというのであれば、
なぜ合っていると思ったかをアピールしてください。

面接でアピールしないのは内定をもらえなくても構わないと言っているのと同義です。
「誰でもできる仕事だから」は、
「じゃああなたじゃなくてもいいですね」と切り返されるのがオチです。

質問⑥ どんな仕事をしたいですか?

あなたがこれからしていきたいことはどんなことなのかを聞く質問です。

あなたができることを踏まえた上で、
だからこういうことをしていきたいですと答えるのもいいですし、
まだこういった経験はないのですが、
今後はこういったこともしていきたいですと伝えるのもありです。

あなたが何に重きを置いているのか、
何に興味があるのかをしっかりと伝えましょう。

望ましい回答例
今まで認知症の方への対応方法は現場で学んできましたが、
グループホームでの経験はありませんでした。

共同作業をする中で何が求められるのか、
どのような事に気を付けなくてはいけないのか、
知らない事はたくさんあると思いますが、
利用者さんと触れ合いながら、
役に立てる人材になると共に、
利用者さんに喜ばれるような存在になりたいと思っています。

ゆくゆくはケアマネージャーも目指しています。

→あなたに柔軟性、協調性があり、
これから働く人たちと一緒にやっていけるような人材かを
面接担当者は見ています。

知らないことを知らないと言えて、
学んでいきたいと言える前向きさが大切です。

面接担当者はさらに掘り下げて質問してくるかもしれません。

「では具体的にグループホームでしたいことは特にないのですか」
と訊かれたら、
何と答えればいいのでしょうか。

私ならばこう答えます。

「グループホームでの経験がないので、
何をしようというのは思いつきません。

まずは利用者さんがどのような方がいるのかを把握して、
会話をしたりする中でその方のしたいこと、
出来ることに合わせて、
ご提案できることを探っていきたいと思います」

どのような質問だったとしても、
あなたが働きたいという意欲、
目の前の課題にどう取り組むのかを考える判断力、
前向きさをアピールできれば必ず面接担当者に伝わるはずです。

質問⑦ いつから勤務できますか?

現在働いていないのであればすぐに入社できるでしょうが、
働きながらの転職活動中では引き継ぎなどもあり、
すぐには退職できない場合も多いかと思います。

また他の事業者にも求職していて、
そちらの結果を待ってから返事をしたい場合は、
入社可能日をはっきりと伝えましょう。

NGな回答例
分かりません。

→分からないことが問題ではなくて、
ではどうするかも考えようとしないことに問題があります。

分からないことをそのままにして、
対策を考えられない人と思われないためにも、
「まだ現場に退職を申し出ていないので正確な日程はお伝え出来ませんが、
みな大体一か月、二か月で辞めていますので〇月までには辞められると思います」
と現状をしっかりと伝えられるようにしましょう。

望ましい回答例
明日からでも働けます。

→理想的な回答です。

すぐに勤務できると伝えることで、
熱意や意欲を伝えることができます。

望ましい回答例
〇月からでしたら働けます。

→期間の定めのない雇用契約の場合、
労働基準法、民法では2週間前に退職届を出すことで、
退職できることになっていますが、
現職の雇用契約で退職に関する期間を定めていることが殆どだと思います。

普通の会社であれば一か月、ないし二か月ですが、
私が働いていた所では三か月でした。

三か月も求職先が待ってくれるかという話なわけです。

先方には
「一応社内規定で三か月前に申請するようにとなっていますが、
『内定が出ていて、〇月から働くことが決まりましたので、〇月には辞めます』
と言えば認めてくれるとは思いますので」
といって、二か月で辞めるよう調整しました。

円満に退職するためには社内規定に従った方がいいというのが通例でしょうが、
どうしてもその会社に入りたいのであれば、
「〇月までには辞められるよう交渉します」
とアピールしましょう。

質問⑧ 残業はできますか? 夜勤はできますか?

「できます」
と答えた方が好印象なのは言うまでもないですが、
生活リズムが狂ってしまって体調が悪くなるとか、
プライベートの事情で夜勤はできないといったことがある場合は、
最初に伝えましょう。

あなたがどうしても働けない、働きたくない条件を
「できる」
と言って後でトラブルになると、
困るのはあなたです。

なお応募書類を出す前に、
面接担当者に電話で確認して、
「夜勤はできませんが、応募してもよろしいでしょうか」
と聞いて了解を取った上で面接に臨むほうがスマートです。

NGな回答例
残業は絶対に無理です。

→人手不足の現場であれば、
決められた時間内でもいいから働いてほしいという所もあるかと思いますが、
利用者さんの急変によりあなたしか対応できない、
あなたが残業して対応するしかない場合でも、
残業できないと思っていて、
応募先にもその旨を伝えるつもりであるなら、
是非とも伝えてほしいと思います。

応募先はその回答をもってあなたを採用するか判断すると思います。

質問⑨ 何か質問はありますか?

ここまでにいくつか質問をしてきた場合、
質問のストックがなくなってしまっていると思います。

もしまだ質問していないようでしたら、
ここで事前に用意したことを質問しましょう。

望ましい回答例
将来ケアマネの資格を取りたいと思っているのですが、
資格支援制度はありますでしょうか?

また、ケアマネを取った後に、
そちらではケアマネとして働いていけるような体制はあるのでしょうか?

→応募先のホームページを丹念に調べた上で、
社内研修に力を入れていると書かれていることもありますが、
自分は研修のどこに興味を持ったのか、
書かれていないのであればどうすればいいのかを聞くといいと思います。

自分で勉強するしかないにしても、
「社内ではこのように教えられる人はいると思いますよ」
といった返答があるかもしれません。

あなたが向上心があること、
目的を明確にしてそのために調べることは常日頃行っていることが伝わると好印象となります。

NGな回答例
特にありません。

→今までひとつも質問をしていなくて、
ここでも質問しないとなると、
面接担当者から
(……この方は当社に興味がないのかな)
と思われてしまうかもしれませんので、
事前に準備したことを質問するのはもちろん、
面接の中で話された会社説明から疑問に思ったことを、
率直に質問するといいかと思います。

面接中の質疑応答で疑問が解決した場合は、
「質問したかったことは面接中にお聞きしましたので大丈夫です」
「丁寧にご説明いただきましたので、大丈夫です」
などと答えましょう。

その他、以下の質問もあると思いますが、
基本的に前向きな回答を心がければいいと思います。

◆法人や施設によりやり方が違うことも多いかもしれませんが、前向きに取り組めますか?
◆同僚や他職種との連携やコミュニケーションは得意なほうですか?
◆介護をするうえで大事にしていることは何ですか?

◆他にも選考を受けていますか?
→素直に受けていることを伝えましょう。受けていないのならそう言ってください。

終わりに

こういった流れを作り出すためには徹底した自己分析が必要となりますので、
今まで自己分析をしてこなかった人が新たに始めるときが一番難しいと思いますが、
自分で自己分析ができない場合は他人を頼りましょう。

家族や友人、就職課、バイト先の先輩や上司、現職の上司など、
信頼のおける人に相談して、
自分が何が足りないのか、
考えが甘い所、至らないところ、
逆にいい所、評価されている所が見つかれば、
なぜそこが甘いのかなど、掘り下げていきましょう。

そして自分が好きな事、苦手な事、嫌いな事を分析していくことで、
あなたにしか言えない言葉が生まれます。

あなたにしか言えない言葉には説得力が生まれ、
面接担当者にも響きます。

十分に考えこまれた上での発言だからこそ相手に響きますし、
相手を納得させうるのです。

今回は必ず聞かれる質問について、
しっかりと自己分析をしたうえで答えられるようにしましょうという話をしました。

前向きでない時に他人から事実を指摘されるのはとてもつらいですが、
徐々に前向きに変わることで、
他人からの指摘は新たな気づきをさせてくれるアドバイスと思えるようになります。

面接担当者はあなたを駄目出しするために厳しいことを言うのではなく、
あなたにとって一番最短な考え方を教えてくれる存在ともなりうるのです。

前向きになりましょう。

積極的になりましょう。

行動あるのみです。