介護士は底辺のカスが向いている仕事か?

1.はじめに

私は介護職に向いていると思ったことはありません。

高い志を持って介護業界に入ったわけでもないし、入ったのは偶然でした。

しかし初めてデイサービスで夜勤をした際、
宿泊されている利用者さんの帰宅願望に圧倒され、
必死に対応する中で徐々に、
不穏になる利用者さんにこちらが提供できるのは時間なのだと漠然と思うようになりました。

「帰らせてください」と必死になっている利用者さんをなだめたり話を聞いたりして、
何とか他の利用者さんが起きないように願いながら翌朝まで対応しました。

それ以降、様々な利用者さんのお手伝いをする中で、
介護職に向いているとは思っていなかった自分が、
徐々にできることが増えて、
このように対応すればうまくいくのではないかといったやり方の改善により、
自分の中の引き出しも増えていきました。

私は介護職に向いていると思った人だけに介護業界に来てほしいとは、
思っていません。

それは自分のように分からないながらも縁があって介護職に転職して、
仕事の中でスキルアップして多少なりとも使える職員が増えるのもあっていいと思いますし、
そうでなければ業界としてまわっていかないというのもあります。

誰にでもできる仕事と揶揄される介護職ですが、
これは経験したことのある人にしか分からないと言い切ってしまいますが、
介護は奥が深いです。

だから誰にでも始められて、
かつ奥が深い仕事というのはとても理想的と言えるのではないでしょうか。

給料が安い割に責任が大きすぎて割に合わないと言われる人もいますが、
最近では圧倒的な人手不足の中、
比較的給与を上げて介護者を囲い込みしようとする事業所も増えてきています。

今後より介護職への需要が増えるわけですから、
待遇の良い所を狙って転職すれば、
給料が安い割に責任が大きいというのは避けられるかと思います。

どの現場でも責任が大きいのは変わらないのなら、
給料が高い方に人がいくのは当然です。

AIロボットが出てくることで「単純作業の」介護職が淘汰されるのではという意見がありますが、
そのロボットが出てくるのはいつの話ですかというのもありますし、
むしろ不穏になられて同じ話を繰り返してしまう方、
ナースコールを押し続けてしまう方の対応をしてほしいのが正直な気持ちですので、
AIロボットが実用に耐えうるレベルなのでしたら喜んで変わってもらいたいと思います。

AIロボットに求められる能力としては重たい人の援助と、
認知症の対応とあると思います。

重たい人の援助の方がいずれできると思いますが、
認知症の人の対応は本当にできるのか疑問です。

何せ相手が機械と分かっているのに悩みを訴える利用者さんが本当にいるのか疑問だからです。

ともあれ、
介護職がなくなることはスマートフォンがなくなると言われるのと同じくらい、
考えられないですし、今後も求められていく職業です。

資格がなくても働き始めることができるので、
多くの人に入ってきてもらいたいと思いますし、
今後近親者の将来を考える上でも必須の知識、能力です。

人は介護を経験することで磨かれます。

子供を産んだことのある女性が逞しく生きているのは、
出産、子育てという一大イベントを乗り越えてきているからでしょうし、
何十年も会社を運営できている起業家が魅力的なのは、
自ら困難を設定してそれを乗り越えることを自分に課しているからでしょう。

それと同じように、
介護をするというのは今まで自分が経験したことのない様々なことと直面せざるを得なくて、
それは給与が上がったからってその大変さがなくなるわけでは決してなくて、
かつ介護は絶対的に求められている仕事だということです。

介護職は人手不足の影響もあり、
やらなくてはいけないことが増えてきました。
結果、アクティビティが現場でも減ってしまっています。

でも利用者さんが本当に求めているのは新しい刺激かもしれなくて、
新しい刺激を提供できるのは、
貴方しかいません。

貴方が経験したこと、思ったことを利用者さんにお話しすることで、
利用者さんは興味を持ってくれるかもしれません。

貴方は高齢者に自分の大切なことを伝えようとする努力を今までしてきましたか? 
分かってくれるはずがないと諦めていませんか? 
貴方が行動しなければ利用者さんは一生、
貴方の話を聞くことはできません。

貴方が行動しなければ、
一生、利用者さんはあなたと時間を過ごすことはありません。

そしてあなたの本当の魅力を知ることなく、
先に逝去されるのです。

介護はきつくて汚くて給料が安いですが、
やり方次第でやりがいを見つけていける仕事なのは間違いないです。
全ては貴方が行動すれば、変わっていけるのです。

では、一般的に言われている介護職に向いている人はどんな人かを紹介していきます。

2.介護職に向いている人


①高齢者を敬い、高齢者と関わることを楽しめる人
②危機意識、責任感のある人
③体力のある人
④向上心、探求心、好奇心がある人
⑤客観的に人を見れる能力がある人
⑥精神力がある人
⑦世話好きだけど、世話を焼きすぎない人
⑧相手の話を聞く人
⑨仕事とプライベートの切り替えができる人
⑩明るい人
⑪何事も前向きに考えられる人
⑫気の長い人
⑬教育を行うことが好きな人
⑭ホスピタリティが高い人

①高齢者を敬い、高齢者と関わることを楽しめる人


高齢者は独自の時間感覚、ペースで生活されています。

何かをしてほしいとこちらからお願いしても、
我々介護者が期待するような速度でしていただけることはありません。

着替えの着脱や歯磨き、うがい手洗い、洗顔など、
ご本人にお任せすると時間がかかってしまうことはしばしばあります。

しかし、時間がかかるから代わりに職員がすべて行ってしまうと、
その高齢者が自分で出来ることを減らしてしまいます。


高齢者に関わる全ての職員が同様に時間がかかるから、
という理由で何でも手伝ってしまうと高齢者が手足を動かす機会が減ってしまい、
より認知症が進んでしまいかねません。

介護職は時間の許す限り、
高齢者の自助努力を促すよう努めていただきたいですし、
高齢者のペースに合わせて見守り、
時に声かけをして穏やかな気持ちで接することが求められます。

また高齢者に対しての細かい気配りや、
高齢者の小さな変化に気づくことができる方も介護職に向いているといえます。


いつもと違う行動をされているとか、
些細な違和感から体調不良に気づいたり、
心境の変化を察してお声がけをしたり、
または敢えて時間をおいて後でにしようと対応を変えたりと、
介護職側の対応を柔軟にできる方が、
きめ細やかな介護ができるのではないでしょうか。

観察力がある人、普段から高齢者に関わり、また関わろうとしている人は、
普段からお話ししているがゆえに、違和感を察しやすいと思います。

男性よりも女性の方がコミュニケーション能力が高いと言われますが、
コミュニケーション能力がある方が向いているのは間違いないです。

高齢者は病気によって、または日によって感情の表出、
言葉が出にくい時も多々あります。

言葉でのコミュニケーションだけでなく、
言葉以外の表情の変化、
身体の変化から高齢者の感情をくみ取ろうとする対応が求められます。

言葉が出せなくなったのだから何を考えているのか分からないではなくて、
どのような気持ちかを相手の気持ちになって考えることが大切です。

なぜその方は口を開いていただけないのだろうとか、
援助を拒まれるのだろうと考えていくことで、
では何だったら喜んでいただけるのか、楽しんでいただけるのか、
満足していただけるのかと発想を転換していける職員が、
利用者さんとの関係を作っていけるのだと思います。

「利用者さんのために~しよう」だけでなく、
「利用者さんと共に~しよう」という考え方も大事です。

利用者さんも人間ですから、
ずっと援助を受け続けるよりも、
職員も一緒になって何かを楽しむことができたら、
それが利用者さんにとっての一番の楽しみになるかもしれません。

職員にとっても、
自分が楽しむことができたらより職場が楽しくなるわけです。

お互いが楽しくなることをしましょう。

②危機意識、責任感のある人


介護職は高齢者の生活や健康を見て行かなくてはいけないので、
危機意識、責任感を持つことが求められます。

居室に包丁やライターが普通に置かれていて、
その方は十分にそれを扱える認知能力があるのか管理者に確認したり、
冷蔵庫の食品の消費期限が過ぎていたりした場合は、
管理者、利用者さんにお伺いを立てて処分していいかの確認をしたり、
車椅子のブレーキがかかっていないか、
ベッドのギャッチ(高さ)が必要以上に高くなっていないか、
ベッド柵が外れていないか、
利用者さんの体熱感が思ったより高い場合は、
すぐにバイタルチェックをして熱発していないか、
外傷はないか、痣、褥瘡(じょくそう)はないかなど、
様々な関わりの中で、気づきやすいこと、気づかないといけないことなどあります。

どのように危機意識を持てばいいのか、
何に気を付けなくてはいけないのかは現場に入ることで徐々に知っていくことですので、
上司や先輩、看護職などから学んでいってください。

現場で研修を行っている所もあります。

医療、法律、コンプライアンスなど介護職が知らなくてはいけないこと、
認識し、実践していかなくてはいけないことを、
定期的な研修で職員に教育を行っているところでしっかりと学んでいきましょう。

③体力のある人


介護職は利用者さんの対応はもちろんですが、
時間も不規則で肉体的、精神的にキツイ仕事です。

現場によっては、または条件次第で日勤のみの仕事もできますが、
現場では夜勤が求められることも多々あります。

よって日勤、夜勤をくりかえして仕事をしていくため、
夜勤に慣れていない方は長時間労働に驚かれるかもしれません。

一般的に夜勤は夕方の4時、4時半から出勤して翌朝の9時、10時に退勤します。

長時間故に、勤務はどうしてもきつくなります。

仮眠時間が1~2時間ある所、場所によっては3時間ある所もありますので、
何よりも仮眠時間が確実に取りたいと思われるのでしたら、
そういったことを明言している所を探すといいでしょう。

夜間帯は、利用者さんが眠っていることが多いので基本的には排泄介助と見回り、
就寝介助と起床介助が仕事ですが、
緊急対応をしなくてはいけないこともあります。

急激なバイタルの変化や転倒で、
管理者や主治医、救急隊員を呼ばなくてはいけないこともあります。

何かが起きた時に対応できる職員が限りなく少ないのが夜勤なので、
普段から心構えをしっかりと持っておく必要があります。

夜の仮眠時間によく寝られる人と寝られない人とに分かれますが、
寝られる人の方が向いていると言えるかもしれません。

寝つきが良い人だと2時間の仮眠なら確実に寝られるとか、
1時間の仮眠でも寝られるといった人は体、精神的にも疲れが取れるので、
夜勤を続けていきやすいです。

④向上心、探求心、好奇心がある人


専門職として働くために必要な資質として、
向上心を持って努力できるかどうか、
探求心や好奇心を持ち続けられるかどうかが挙げられます。

介護技術、服薬、看護の知識、利用者さんの困りごと、
スタッフの困りごとをどのように解決すればいいか、
利用者さんの行動の意味は何かなど、
様々なことを知ることで対応方法が決まっていきます。

勉強したくないと思うのは自由ですが、
目の前の問題を解決するために何が必要か明確に答えられますか? 


全ての知識、情報、経験は目の前の問題を解決するためにあると思ってほしいですし、
広く見ること、深く考えること、実感することで人は成長します。

何をすればいいのか分からないのなら、
まずはリサーチ能力を高めましょう。

気になることを満足いくまで徹底的に調べることで、
貴方の中に興味のアンテナが立ち始めます。

すぐにできそうなことは始めましょう。

考えても分からないことはすぐに始めるタイミングと言っていいでしょう。

行動してトライ&エラーをくりかえすことで貴方の経験と知識が繋がります。

興味のアンテナが立つことで、
様々な情報が目に入ってきて貴方の知識を強固なものとしていきます。

まずは行動することです。

全てはここから始まります。

⑤客観的に人を見れる能力がある人


介護する方は時に冷静に客観的に人を見れる能力が必要であり、
そういう目線で介護できる方が介護職は合っていると思います。

では冷静に客観的に見れる能力とは何でしょうか? 

それは、現場で実際に起こった出来事を自分の視点だけではなく、
ケアマネ視点、看護師視点、管理者視点など、
様々な視点を意識しながら考えられる能力です。

最初からそんな視点は持てないため、
まずは自分の中で整理して、他の職員、ケアマネ、看護師、
管理者に聞いてみたり、全体会議で話し合ったり、
そういったプロセスを経ることで、
起きた内容はどのような考え方があってどのように対応するほうがいいのか見えてきます。

もしかしたら自分の所属する所以外からの目線が役立つかもしれません。

客観性とは一言でいえば、自分の認識、考え方を信用しないこと。

自分を信じないからこそ他の人に意見を聞くことができるし、
多くの意見をまとめることで落としどころを探ることができます。

問題発見能力、問題解決能力が今どの職業においても求められる能力ですから、
これは必須の能力といえます。

また介護をしていく中で、人としての思いやりは大切ですが、
情に流されたり、利用者さんの気持ちに入りすぎることは時に危険です。

介護職は利用者さんの家族ではありません。

家族のように大切に接する事は人として大切でも、
家族ではないので金銭の管理をお願いされて決してしてはいけませんし、
精神的依存されてもいけません。

介護する方は時に冷静に客観的に人を見れる能力が必要であり、
そういう目線で介護できる方が介護職は合っていると思います。

⑥精神力がある人


介護は、普通の職場と違う忍耐力が必要です。

利用者さんによっては不安から何度も同じ質問を繰り返したり、
何度もナースコールを押して職員を呼ぶ方もいます。

同じ話を何十回もされることで職員は疲弊してしまいます。

なぜその方はそういった質問をするのか、不穏になるのかを真剣に考えて、
どうすれば解決するのか、防げるのか考えましょう。

利用者さんの気をそらすことで解決できるかもしれません。

その方が織物が趣味だったとしたら、
その方と共に織物をして、
相談したりしながら作ることで不安が紛れるかもしれません。

その方がマッサージが得意なら、
職員や利用者さんでマッサージを受けてくれる人を募集して、
その人のできることを周知することで役割が生まれるかもしれません。

常に居室で生活しているから不安になり、
記憶障害も手伝って不穏になるのかもしれない、とすると、
常に人がいておしゃべりをしたりできる空間は作れないかと本気で考えるほうが建設的でしょう。

また介護職は、アンガーマネジメントが求められます。

利用者さんが同じことを何回も言ったり、
話がいつまでも進まなかったりします。

認知症の人はいきなり怒ったり、
いきなり暴力を振るったりすることもあるかもしれません。

そんなケースで瞬間的にカッとなってしまうようでは、介護職は務まりません。

利用者さんがなぜ怒ったのか、
なぜ暴力をふるったのかを考えて、
次はそうならないようにと心構えを新たにしましょう。

自分の中で怒りが生まれてしまったら、
その場を離れましょう。

利用者さんと一緒にいてもそのままでは何もできません。

離れて、それから10秒深呼吸をすると心が平静になるかと思います。

他の職員がいればその方に任せるのも手ですし、
自分しかいないなら一時間後にずらそうなど方法はあります。

職員による虐待を防ぐためにも必須の能力です。

⑦世話好きだけど、世話を焼きすぎない人


介護職は利用者さんの身の回りの世話をする仕事ですから、
世話好きな人は向いているでしょう。

利用者さんは色々な注文を言ってきます。


世話好きな人なら、そういった注文にも嫌な顔をせずに対応できるでしょう。

ですが世話を焼きすぎるのは良くありません。


介護職にはやっていいこと、いけないことのルールがあります。

ルール外のことまで応えてしまうと職員間での対応に差が生まれることになり、
ご本人の自立支援の阻害となります。

『あの人はやってくれたのに……』と他の職員に迷惑もかかります。

では具体的にどういった人には自立支援を促しているのかというと、
基本的に自分でできる人の援助は極力しないようにしています。

自分で手すりなど使って歩いてトイレまで行き、ズボンを下ろしたりできるのに、
「お願いします」とナースコールを押してくる利用者さんがいらっしゃいますが、
職員一同ご自分でするようお声がけしています。

その方は依存傾向が強く、もともと家政婦を雇っていたからなのか、
職員に対して何でもやってもらえるように要望が沢山されますが、
そのほとんどは自分でできることです。

お部屋から食堂まで歩行器を使われていますので、その見守りは行っています。

あと入浴に関しても手伝っていますがそれ以外ですと殆ど自分でできていますので、
こちらからは援助しないようにしています。

そんな方に、
新人さんがお願いされたからと言って手伝ったりしていくと援助に差が出来ていしまいますし、
ご本人の依存心を高めてしまうことにもなります。

「他の人はしてくれるのに」とはよく言われますが、
職員に聞いてもしている人はまずいません。

職員は自信と根拠を持ってお断りしなくてはいけません。

反対に、
おそらく自分でできるだろうけれども結局こちらで対応してしまっている方はいます。

その方はうつ病の傾向があり、
重いものを持てないからタオル以上のものはこちらで持ったり片づけたり対応せざるを得ない状況です。

最近、
その方の入浴時に職員がお風呂のお湯を容器ですくってかけ続けなくてはいけないことで、
腰痛に繋がるからやめたいというクレームが上がり、
管理者主導でやめる方向で調整が図られています。

ご本人が寒いのが嫌ならば、
浴室を暖めるとか浴槽に入るとか職員の腰を痛めない方法に変えられないかと医師の指示を仰いだうえで本人に交渉するようです。

⑧相手の話を聞く人


『人見知りするタイプで』とか
『知らない人とおしゃべりをするのが苦手で……』という職員さんがいます。

たしかにコミュニケーション能力が高ければそれに越したことはありません。

でも、おしゃべりのし過ぎで仕事の手が止まってしまったり、
利用者さんの個人情報をペラペラしゃべってしまってクレームになるケースもあります。

利用者さんとは話さなくてもコミュニケーションは取れます。

利用者さんは、職員が話を聞いてくれるだけで喜んでくれますから、
職員が話せないなら話す必要はありません。

むしろ話を聞いていきましょう。

その方がどんな人生を送ってきたかとか、
何を楽しんできたか、何が得意だったのかを知ることができれば、
「それを教えていただけませんか?」とお願いすることで、
その方の膨大な経験、知識を教えていただけるかもしれません。

⑨仕事とプライベートの切り替えができる人


身体的・精神的な負担がかかりやすい仕事のため、
負担を持ちこさずプライベートとの切り替えがしっかりできるほうが良いです。

ストレス軽減の一番の方法は問題を解決することですが、
すぐに解決できない場合は、
ジョギング、ウォーキングをすることでストレスを軽減させられますのでお勧めです。

銭湯に行くとかカラオケで歌うとか、
自分なりのストレス発散方法があるならそれでも構いません。

食べまくってストレスを解消するのは、あまりお勧めしません。

⑩明るい人

朝から元気な声で利用者さんに挨拶ができる職員さんは、
職場の雰囲気も明るく変えてしまう力があります。

細やかな感情表現で利用者さんの話を聞く人が好かれる一方、
元気のいい人、明るい人は利用者さんにも職員にも好かれます。

もしあなたが挨拶から明るくしてみようと心がけるだけでも、
あなたの態度は変わってくるはずです。

⑪何事も前向きに考えられる人

介護職はまず日々の業務をしっかりと行える必要がありますが、
その中で利用者さんとコミュニケーションがうまく行かなかったり、
業務をうまく進めることができないこと、
職員との人間関係に悩んだり、
職場環境やご家族さんとの関係に悩んだりすることもあるかもしれません。

しかし問題をいったん整理して今は出来ないと判断したら、
気持ちを切り替えて別の事に取り組むなど、
出来ることは何かと考えたり、
へこんだりしたことから一旦気持ちを落ち着かせて、
考えても仕方ない事をいつまでも悩むのをやめようと、
気持ちを切り替えて前向きになれる人が仕事に適性があると言えます。

⑫気の長い人

テキパキと仕事ができる人がいる一方で、
仕事は遅いかもしれないけれど、
利用者さんの話を何度でも聞ける人がいます。

時間に余裕がなくてもそういう人は少しだけ時間をその人に使うことで、
その人の不安や不穏を減らせることを経験で分かっているからです。

また利用者さん自身が何かをしようとしている時、
その動作が遅すぎると職員はつい手を出して手伝ってしまいがちです。

いつまで経っても遅々として進まないのに職員は耐えられないからです。

ですが気の長い人であれば、
利用者さんの遅さにも寄り添う事が出来ます。

⑬教育を行うことが好きな人

介護福祉士ともなると、
他の新人の介護職員を教育することもあります。

また社内の行事や会議などで主導的な立場になることもあるでしょう。

教育を行うことが好きであれば、
後輩や新人に対してきめ細かいサポートができるでしょうし、
それにより現場の体制が強化されます。

⑭ホスピタリティが高い人

ホスピタリティとは、思いやりやおもてなしの心という意味です。

介護には思いやりやおもてなしの心が大切ですから、
ホスピタリティは仕事をしていく上でもっとも重要です。

笑顔で接したり、
優しい言葉かけをするためには、
介護者自身にホスピタリティが欠かせません。

ホスピタリティがあることで、
利用者さんから信頼され、
安心して介助を受け入れてくれやすくなります。

3.最後に
さて、どうだったでしょうか。

介護職で必要とされる能力というよりは、
一般的に仕事で求められる能力がいくつもあったかと思います。

上記能力の中でも特に求められるのは体力、精神力、危機意識、責任感、
高齢者を敬い、高齢者と関わることを楽しめる人ですが、
最初から上に上げたような能力がないからといって悲観する必要はありません。

現場で徐々に身に付ければいいのです。

自分に何があって何が足りないのかをまず分析して、
何から身に付けていけばいいかを考えましょう。

ここでは個人の資質で、介護職に合わないのではないか、
向いていないのではないかといった人に向けて記事を書きましたが、
職場での人間関係で合わないと思われるケースはまた別の記事でまとめたいと思います。