介護職は底辺でクズが集まる社会の吹き溜まりか?【本当のクズは誰か?】

介護職を経験したことのない人にとっては、
介護職は待遇も悪くて給与も低くて、
汚くてきつくて危険な職種だという認識でしょう。

私も実際に働くまでは介護職は避けていましたから、
ネガティブな情報が蔓延している業界に、
わざわざ入りたがらない人が多いのは仕方ないと思っています。

ですがそれらイメージが本当に正しいかというと、
半分正解、半分不正解です。

介護職は底辺ではありませんが、
(そもそも底辺な職種は存在しません)
職場環境は決して良いとは言えません。

しかし職場環境は改善できることも多々あります。

何をクズと思うのか?

それを紐解いていきましょう。

①介護職は底辺でクズが集まる社会の吹き溜まりか?
②要望が過剰な利用者さん、ご家族さんに対処するには?
③介護業界の問題
④まとめ

①介護職は底辺でクズが集まる社会の吹き溜まりか?

・「専門性がない」「単純労働」

介護職が底辺と言われる理由は、
施設を選ばなければ人手不足の影響もあり就職がしやすく、
仕事内容が誰でもできそうなところから「単純労働」と言われたり、
世間的に医師や看護師に比べて「専門性がない」と思われていたり、
現職の介護士の中にも専門性がないと思っている人がいたりします。

単純労働と言われることが多い介護職ですが、
利用者さんの数だけ対応方法が変わると言ってもいいくらい、
声かけひとつとっても細心の注意をする必要があります。

ベッドから車椅子への移乗介助や排泄介助、入浴介助など、
技術や知識が必要ですし、
利用者さんへのコミュニケーションは一筋縄ではいきません。

相手の頭がしっかりとしているクリアな方ならではの難しさもありますし、
認知傾向が強まっている人だから難しい部分もあります。

ロボットがこれからのサービス業に取って代わると言われていますが、
対人援助はその場その場での臨機応変な対応も求められるため、
単純労働とは真逆の職種と言えます。

より詳しい説明は以下の記事に書いてありますので、
よろしければお読みください。

介護職は医師や看護師に比べれば、
たしかに資格なしから始められる仕事なので、
給与の面からも専門性がないと思いたい気持ちも分からなくはありませんが、
とある介護士が

「お前介護職に専門性がないとか、
ご家族さんの前で言えるのか?
私たちはお金を貰って仕事をしているけど、
介護職は誰でもできる仕事だから専門性はありませんなんて言えるのか?
専門性がないってことは、
自分の仕事にプライドと責任を感じていないってことだよな。
それでいいのか?」

と言われていて、私も考えを改めました。

利用者さんの命と生活を預かる仕事に、
誇りと責任を持たない介護士なんてありえません。

介護士の専門性とは、
自分の仕事に誇りを持ちつつ、
責任を自覚して日々精進することで身についていくでしょう。

間違っても利用者さんやご家族さんに、
介護士を卑下するような発言は控えましょう。

・金銭的な理由

何年も働いた介護福祉士と新人の給与に差が全然なくて、
給与が上がらない事から結婚や子供、
マイホームを諦めなくてはいけないと良く言われます。

しかし介護士で給与を上げる方法はいくつもあります。

一つは社内でのキャリアアップを行う事です。

初任者研修、実務者研修、介護福祉士を取得していないならば早々に取得することで、
給与は上がっていきますし、
転職した際にも介護福祉士などは給与はダイレクトに反映されますので、
是非取得してください。

社内研修や評価制度を活用して給与を上げることも積極的に行いましょう。
また資金に余裕ができたらケアマネを目指したり、
社会福祉士や看護師など別の資格に挑戦するのもいいでしょう。

手っ取り早く給与を上げる方法は副業をすることですが、
転職することで給与を上げることもできます。

施設によっては月給30万円の現場もありますし、
派遣で時給1700円の現場、
訪問介護でも同等の現場がありますから、
今まで積み上げたキャリアをより深めたいから施設長を目指そうとか、
生活相談員になろうとか、
あなたが一番したいことを念頭に置きながらキャリアアップを目指しましょう。

以下、
結婚をしたい人向けの記事を載せています。

人生設計を含めて何を知っておくべきかを書いていますので、
余裕がありましたらご覧ください。

・使えない新人がクズなのか?

圧倒的な人手不足のため職員の募集が年中されているような現場では、
採用の基準がどうしても甘くなりがちですから、
社会経験が圧倒的に足りない人、
仕方なく介護職を選ぶしかなかった人、
介護職に意欲も興味もない人も中途採用されたりします。

介護に興味がない人がすぐに離職するならば、
縁がなかったと諦められますが、
意欲も興味もない人が現場にいつづけた場合、
現場の不満は悪口となってその新人に集中します。

本人の前で悪口を言わなければ陰口で収まる(?)かもしれませんが、
本人の前で言えばパワハラに変わります。

パワハラされるほどの「使えない新人」に問題があるのでしょうか?

それとも指導する先輩が力不足なのでしょうか?

パワハラする先輩をクズと切り捨てることはできますが、
新人が本当に使えない新人なのか、
それとも指導方法が間違っていたのかはよく考える必要があります。

教え方ひとつを取っても、
一回教えただけで理解してくれると期待してはいけなくて、
人に何かを教える際は100回、200回繰り返し指導して、
それでも伝わらなかったら教え方を考え直すというくらいに、
1回、2回で伝わらなかったら怒ってしまう指導しかできない先輩職員にも非があるという話があります。

②要望が過剰な利用者さん、ご家族さんに対処するには?

利用者さんの人数が少なかったころは手厚いサービスを提供できていても、
次第に利用者さんが増えて忙しくなってくると、
その手厚いサービスを当然と利用者さんが思ってしまい、
サービス時間や質を下げられずに他利用者さんとのサービスの質に明らかな差が生まれてしまうということがあります。

頭がクリアな利用者さんの細かい要望に応えるためには、
たとえば20分以上一人の職員が拘束されてしまうことになりますし、
その利用者さんの要望をもれなくこなすためには入浴介助に1時間以上かかってしまったりします。

そういった利用者さんが2名、3名いたりすると、
他の利用者さんへの入浴介助ができなくなってしまいます。

利用者さんにお断りを入れて時間を短縮するようお願いすることで短くできる部分はあるかもしれませんが、
こだわりや痛みを訴えてこまごまとしたことを指示してくる利用者さんを無碍にはできず、
結局一時間かかってしまったりします。

これを防ぐにはどうすればいいでしょうか?

一番は入所時点で、
利用者さん毎にサービス時間に差がでないようにするのがいいでしょう。

施設のオープン当初は職員が沢山いて利用者さんが満員でなくても、
今後職員が安定して居続ける保証はないですし、
利用者さんは年数を経るにつれて介護度が上がっていくものですから、
利用者さんの要望にできる限り応えていく姿勢は後々トラブルのもととなります。
ご家族さんでも要望が多い方はいらっしゃいます。

パットの枚数やリハビリパンツの枚数を毎日数えさせて、
規定数でないとクレームに繋がるため職員は毎日その利用者さんのパットを数え、
在庫管理を行う必要に迫られています。

これも入所当初に説明が十分に行われていれば、
もしかしたら違った形になっていたかもしれません。

ご家族さんが利用者さんのことを心配する気持ちを汲み取りながらも、
施設でできることを明示していれば良かったのでしょう。

要望の多い利用者さんやご家族さんは、
職員の時間を限りなく奪う場合があります。

職員一人で対応できない場合は先輩職員や管理者に変わってもらったり、
二人で対応したり、
もしくは今は対応できない旨を説明させていただいたりして、
必ずしも要望に沿うことができない旨を伝える必要があります。

職員はその利用者さんだけにサービスを提供しているわけではありませんから。

③介護業界の問題

介護保険の枠内で給与が支払われている以上、
給与が上がらないのは仕方ないと言えるかもしれません。

国の財源の問題にも直結しますし、
すぐに解決できるような問題ではないからです。

だからこそ、
会社としては職員に対して副業を自由にさせる対策を取るべきです。

ただでさえ給与が上がらなかったり低いままで不満を抱えているのに、
副業まで制限されたら職員は未来への展望を抱けなくなります。

会社としては社員の待遇を改善できない以上、
副業を条件なしで認めるようにするべきです。

確かに利用者さんの個人情報を外に漏らさないでほしいという、
会社側の事情はあるでしょう。

私の会社でもツイッターなどSNSで利用者さんの個人情報や、
会社の情報を絶対に漏らさないよう誓約書を書きました。

そこまで書かせるのなら、
副業を認めてもいいのではないでしょうか?

人間関係や体調不良で辞めざるを得ない人がいる一方、
給与の不満が決め手となって辞める職員は一定数います。

職員の副業を認めることで会社にとってのメリットもあるはずです。

違う現場から新たな刺激や知識、人間関係を作ることができますし、
それが今の現場にフィードバックされるという相乗効果も期待できます。

その他、
利用者からのセクハラ、暴力、暴言が日常的にある現場もあります。

職員は一切逃げることを許されない場合もあるでしょう。

セクハラを例にします。

それは利用者さんの移乗介助をしているような場合です。

女性職員は利用者さんを怪我無く移乗させなくてはいけないですが、
利用者さんが女性職員の胸を触ることは容易にできたりします。

女性職員はその時大声を上げて利用者さんを放り投げていいのでしょうか?

その際利用者さんが転落、転倒して大腿骨骨折となった場合、
職員に責任は発生するでしょうか?

利用者さんやご家族さんの意見はメディアに取り上げられても、
介護職員や介護施設の見解は取り上げられない事が多いのも、
職員が離職してしまう理由の一つです。

限りなく少ない人的資源を使って利用者さんにサービスを提供しているにも関わらず、
いざというときの責任ばかりが大きいという不条理さが解消されない限り、
介護業界に人が集まることはないでしょう。

利用者さんが転倒するリスクを重要視するのは構いませんが、
目配りできるのにも限度があります。

そして何があった時に施設が介護職員を守らないようでは、
その施設は介護職員が大量離職することでしょう。

https://twitter.com/JUMPUSER05/status/1252197593100115969

職員を守ろうとしない施設に将来性はありません。
全力で転職しましょう。

④まとめ

職員がクズな場合や、
利用者さん、ご家族さんに問題がある場合、
管理者に問題がある場合など、
クズ、底辺と言っても誰に問題があるかは様々ですので、
本当に問題なのはどこで、
どこを改善するべきなのかは精査する必要があります。

意識の足りない介護職員もいるかもしれませんが、
なぜ意識が足りないのかを話し合うことで、
新しい視点が見つかるかもしれません。

何事にもコミュニケーションが大切です。

頑張りましょう(^^♪