介護職で夜勤専従する5つのメリット、デメリット【キャリアアップに繋がるか?】

介護職で夜勤専従をするメリットは、
夜勤手当があるため効率的に高収入を得られて、
夜勤前、夜勤明けにも自由に時間を使うことができることです。

自由な時間で友人や家族に時間を使ったり、
ダブルワークや副業で収入を上げることも可能です。

私も7年前、
デイサービスで夜勤のみをしていましたから、
そこで稼がせてもらいましたし、
デイサービスで出会う先輩方の話を聞いたりしながら楽しく働かせていただきました。

その時は介護業界自体が初めてで、
様々なことが新鮮で難しさと楽しさを味わっていました。

では今、夜勤専従をしたいかと言われたら、
今は選ぶつもりはありません。

それは夜勤専従のデメリットが気がかりだからです。

これから夜勤専従を検討している人には、
メリット、デメリットを加味して夜勤専従を選んでいただきたいと思います。

【夜勤専従のメリット】

【夜勤専従のデメリット】

【夜勤専従のメリット】

①効率的に高収入を得たい人

日中帯に働く日勤に比べて、
夜勤は給料が高く設定されています。

それは15時間程度の勤務時間に加えて、
夜勤手当があるためです。

夜勤手当は3,000円から8,000円程度の法人が多いですが、
時給や日給、夜勤手当を加味して実質いくらもらえるのかを確認してから応募しましょう。

②現場を厳選すれば楽な現場もある

日中帯に寝だめができる人や、夜勤帯の睡眠時間がどれだけあるかでも夜勤のつらさが変わってきます。

もちろん利用者さんが夜眠られる人が殆どだったり、
ナースコールがほぼ鳴らなければ、
それだけ仕事がしやすくなります。

現場によるというのが答えですが、
運が良ければ、夜徘徊している利用者さんがほぼいない現場に行けるかもしれません。

特養や有料老人ホームなど入居者数が多い所だと、
夜間帯の排泄介助の回数も早朝の起床準備も何十人となりますが、
規模の小さいデイサービスで夜勤をすれば、
夜間帯や朝対応しなくてはいけない介助量がぐんと少なくなるため、
どこで夜勤をするかは重要です。

給与や夜勤手当が高いところを探すとなると、
施設の夜勤専従で相応の金額が稼げるかもしれませんが、
夜勤専従だけど楽してそこそこ稼ぎたいと目的を変えれば、
夜間帯に入居者が圧倒的に少ない施設を探すことで、
夜間帯の介助量、朝方の起床介助の介助量を減らせるだけでなく、
夜間帯の仮眠時間も長めに取ることができるかもしれません。

施設によっては徘徊が多くて仮眠時間が1~2時間とうたっていても、
実質見守りをしなくてはいけないから眠っていられないといった悲痛な呟きがツイッター上に乗っていますが、
私がかつて働いていた現場の夜勤帯では、
休憩時間は一人3時間取れていました。

二人夜勤で3時間、3時間の交代で仮眠を取っていました。

これはお泊りしている利用者さんが圧倒的に少なかったから、
職員が仮眠できる時間を十分取ることができたと言っていいでしょう。

一人で20、30人見なくてはいけない現場で余裕で働いていける自信があるならそういった夜勤専従でお金を稼ぐのも手ですが、
楽に夜勤専従をしたいのであれば現場を厳選しましょう。

③昼間は自分の時間にしたい人

夜勤の出勤時刻は午後4時~5時、
あるいは午後9時~11時と現場によって様々ですが、
自分が日中に学校に通っているとか、
別の仕事で働いている人であれば、
そのまま夜勤をして翌日休みとなっていれば夜勤明けをゆっくりと過ごすこともできます。

平日の昼間に銀行や役場に行きやすいですし、
学校や仕事がなかったとすれば日中は好きに過ごせるわけで、
あなたが日中帯をどのように過ごしたいかで、
何時から夜勤を入れるか決まります。

昼間にどうしてもしたいことがあるとか、
夜勤明けを使って何かしたいと思うのであれば、
夜勤専従をすることによって時間を効率的に使うことができます。

④月の2分の1はお休みが欲しい人

16時間夜勤の場合、
1回出勤しただけで2日分の勤務とみなされるため、
月10回夜勤をすると、
日数は20日分となりますが体感的には10日程度となります。
出勤前、帰宅後を活用できれば、
月の半分は休んでいる状態になります。

通勤時間を見ても日勤20日出勤するよりも夜勤10日出勤の方が、
通勤時間が半分になります。

片道30分使っていたとしたら、
1(往復の通勤時間)×20=20時間と1か月にかかっていたのが、
半分の10時間になりますから、
空いた時間を有効活用できます。

また夜勤前、夜勤空けの時間を有効活用することで、
友人や家族に、または勉強、スキルアップなど自分の時間に充てられます。

⑤ダブルワークや副業で総収入を上げたい人

空いた時間を有効活用して、
ダブルワークや副業をして稼ぎたい人には、
夜勤専従はうってつけです。

副業を認めている現場であれば堂々と副業ができますから、
本業を施設で働いて、
副業で夜勤専従をすれば総給与は上がる上に、
様々な現場を知ることで本業に役立つ知識や技術を身に付けられますし、
新たな人脈を得ることもできます。

いくつもの現場を知ることで、
のちのち正社員として働きたい現場を見つけることもできるでしょう。

気に入った現場があったら
「正社員にならないか」
と打診が来るほどのパフォーマンスを示しましょう。

【夜勤専従のデメリット】

①正社員でなければいつでも切られやすく、
キャリアアップの対象にならない。

夜勤専従で正社員を募集している所があるなら話は別ですが、
夜勤専従をできる現場はパートか派遣の形態であることが大抵だと思います。

パートであれば正社員ではないため、
正社員と同等の待遇も期待できませんし、
派遣であればさらにいつ首を切られるかも分からない状況です。

正社員であれば社内研修やキャリアアップの対象となれるでしょうが、
パートや派遣に研修やキャリアアップが用意されていることはないでしょう。

私が今働いている有料老人ホームでも研修や社内キャリアアップ制度がありますが、
それが夜勤専従で働いている派遣の方に適用されることはないでしょう。

夜勤専従として働いているだけだと、
経験できることが一部分でとどまってしまうため、
のちのち管理者になりたいとか、
ケアマネで働いていきたいと思っている場合、
現場を知らなくては経験値が上がりませんからキャリアアップを描きにくくなります。

キャリアアップよりも給料などが最優先ならば夜勤専従でも構わないでしょうが
(正社員で夜勤専従を募集しているか、夜勤専従でもキャリアアップの道が示されているならこの限りではありません。)、
できることを増やしていきたいのであれば夜勤専従よりも日勤も出来るほうが、
キャリアアップしやすいでしょう。

派遣元でキャリアアップのルートが示されているなら大丈夫かもしれませんが、
派遣元がキャリアアップのルートを用意しているところはまずないでしょう。

なぜなら派遣社員に求められているのは派遣先で働いていける人であって、
派遣元でキャリアアップや研修を充実させられるだけの体力や待遇を用意しているところはまれだからです。

②利用者さんの夜間帯しか見られない。

夜勤専従であるため利用者さんの夜間帯しか見られません。

日勤での利用者さんと触れ合うことはできなくなります。

夜勤だからこそ活発になる利用者さんがいる一方で、
多くの利用者さんは夜間帯は寝ていらっしゃいますし、
日勤帯にアクティビティ、レクリエーションがあったとしても、
夜勤帯でしか働いていない以上、利用者さんの一面しか見られないことになります。それでいいのかという話です。

自分の時間を最優先で確保しつつ、日中帯は好きな事をしていきたいとか、
お金を効率的に稼ぎたいのであれば夜勤専従は選択肢に上るでしょうが、
利用者さんと何かすることを第一にした時点で、
夜勤専従の魅力が半減してしまいます。

③睡眠時間、体調管理の問題

前の有料老人ホームでも、
夜勤当日は日中帯に3時間ほど寝だめをしてから出勤するようにしていました。

15時間以上も働いている中で寝られる時間が2時間だったため、
深夜を越えてからふらふらになるのを防ぐために事前に寝ていました。

便失禁や弄便、ナースコールなどが続いた場合は、
精神的にも疲弊するため日によっては疲れてしまうこともありますが、
事前に寝だめをすることで何とか乗り切っていました。

夜勤中に眠気を防ぐようコーヒーを飲んだりするとかで乗り切ろうとする人は多いでしょうが、
眠い時はどうしても眠いので、
職場の同僚に断って仮眠を15分取らせてもらうことができれば最良です。

看護師さんで立ちながら5分寝て疲れを取っていたと言っていた人もいましたが、
立って5分寝ることができるなら試してもいいかもしれません。

前の有料老人ホームでは、
月に3回の夜勤(16時出勤、翌朝10時上がり)、
3回の深夜勤(23時出勤、翌朝8時上がり)を平均して行っていたため、
昼夜逆転するということはありませんでしたが、
夜勤専従ですと体を夜型にしないと働くのは厳しいでしょう。

月3回の夜勤、3回の深夜勤だからやってこれたのか、
それだけできたなら夜勤専従でもやっていける体力があるのか分かりませんが、
今まで夜寝るようにしていた人なら夜勤専従は慣れるまで大変でしょう。

睡眠時間がその夜勤専従にどれだけあるのか、
確実にその睡眠時間は休めるのかが大事です。

深夜勤務の時は自分は1時間の休憩時間をもらっていて、
大抵はその時間で寝られていました。

その一時間で寝られるように、
寝だめをしすぎないようにしたり、
コーヒーを飲まないように気を付けていました。

夜勤専従を選ぶ際は、
どれだけ仮眠時間を取れるかが長続きするコツだと思いますので、
仮眠時間と一人夜勤かどうかは確実に聞いておきましょう。

2時間寝られると仕事先から言われても、
一人夜勤だったら利用者さんの状態によっては寝られないことが多いからです。

仕事先の利用者さんの数と、
ワンオペ(一人夜勤)かどうかと、
睡眠時間の確認は必ずしましょう。

また夜勤専従ですと体調管理が難しくなります。

夜勤をしている人は普通の人に比べて寿命が短いという話もありますから、
夜勤専従でいいのか自分の体と相談するといいでしょう。

体力的に厳しい現場とそうでない現場があるという話は先ほどしましたので、
夜勤専従を狙うなら体力的に楽ができる現場がいいです。

また夜勤専従で肌荒れだけでなく、
風邪を引いたら治りにくくなったり、
昼夜関係なく片頭痛が続き頭痛薬が手放せないとか、
睡眠不足や眠気が続き、
夜勤明けの運転でひやりとするかもしれません。

こうなってくると現場がどれだけ楽でも、
夜間帯に起きているということ自体が負荷が高いわけで、
働き方を変えるしかないでしょう。

若いならば乗り切れるかもしれませんが、
年齢を重ねる中で夜勤専従で生きていけるのかはしっかりと考えた方がいいでしょう。

④事故のリスクが上がる

介護の現場で一番多い事故は、
服薬の事故でしょう。

落薬、飲み忘れ、誤薬は介護側のヒューマンエラーですから、
ダブルチェックをして利用者さんに読み上げて最終チェックをすることで防いでいくしかないですが、
夜勤専従で働くとなると明けの朝食時に眠気が増してしまうため、
落薬などの事故が発生しやすくなります。

それ以外でもフラフラの体で介助中に、
利用者さんに怪我をさせてしまうかもしれません。

また、
自分が仕事帰りに前方不注意で事故を起こしてしまったり、
事故に巻き込まれてしまうかもしれません。

今まで夜勤を経験してきて、
ある程度ここまでの睡眠時間を確保できるならば大丈夫、
という経験があるならばいいですが、
そうでないならば事故のリスクは避けた方がいいでしょう。

実際に勤務の時間で過ごしてみて体調に変化はないか、
事前に確認しましょう。
自分が深夜帯働き続けると明け方どれだけ眠くなるのかを把握できれば、
その後の対策も決まるでしょう。

⑤家族との時間が取れない

介護現場で土日は職員数を確保するのが難しいため、
夜勤専従でも土日への出勤要請は多いと思います。

家族を持っている人だと子供とコミュニケーションが取れる土日で働きに行き、
帰ってきてからは疲れているでしょうから眠るのを優先すると、
子供とのコミュニケーションが取りづらくなります。

夜勤前に家族とコミュニケーションが取れるならばまだいいですが、
その日が夜勤入りの日であれば十分に遊ぶのは難しくなってきます。

仕事に行くときしか顔を見れないとか、
一緒に暮らしているのに顔を合わせないのは厳しいですよね。

夜勤前、夜勤明けの時間をどうやりくりするかで家族との時間を取れるかが変わってきますから、
なぜ夜勤専従をする必要があるかは考えた方がいいでしょう。

子供とコミュニケーションが取れるようにしたいから土日は働かない、
あるいは働かないようにすると決めて、
平日に夜勤を沢山入れるようにするとか、
土曜を出勤日にするのは仕方ないけれど、
その日の出勤までは子供と遊ぶ時間に充てるなど、
しっかりと時間を割り当てることで家族との時間を捻出することはできるはずです。

家族のために時間を使えるのかはしっかりと計算しましょう。

冒頭で、今は夜勤専従をしたいとは思っていませんとお伝えしましたが、
私が夜勤専従をしない理由は利用者さんの夜間帯しか見られないことと、
派遣やパートではキャリアアップに繋がりにくいと思ったからです。

派遣でも正社員の打診があるくらいに信頼を得られるよう働ければ、
正社員としてキャリアアップできるでしょうが、
様々な仕事をこなしてキャリアを積んでいきたいと思っているなら、
最初から正社員として働く方が早いです。

夜勤専従では夜間帯の業務しか行わないため、
どうしても経験できることが限られてしまいます。

夜勤専従をして楽して稼いでいきたいけれどもキャリアアップをしたい、
と思うのはいささか都合がいい考えと言わざるを得ません。

夜勤ならではの忙しさ、大変さがあるのは当然ですが、
夜勤だからこそ楽な面もあります。

楽な面を求めていけばキャリアアップからは遠のきますから、
自分が今後どう生きていきたいのかを考えて、
夜勤専従を選ぶのがいいと思います。

頑張りましょう(^^♪