利用者の不穏を無視する介護士が知るべき3つのこと

あなたが介護を仕事にしてきたとして、
自分は今まで利用者さんに対して誠実に対応してきたと胸を張って言えるでしょうか。

今現在多くの介護施設では人手不足が言われていて、
派遣を使って人のやりくりを何とかしているような状況ですが、
その派遣ですら使えない新人や、
当日になって休みの連絡を入れ体調不良で休む人、
休みの連絡すら入れない人が増えてきたように思えます。

そうなってくると最低限度の人員で現場を回すしかないため、
利用者さんに対してきめの細かいケアができるわけもなく、
利用者さんが不穏だからと言ってその人にずっと対応できないわけです。

限られた人員で、
やらなくてはいけないことを全て回さなくてはいけないのが介護の現場ですから、
ずっと不穏の人が放置されることもあるかもしれません。

仕方のない事だと言える状況は確かにあります。

しかし、
関わることができるのに、
あえて関わらないようにしている職員さんも中にはいます。

時間的な余裕もあるにも関わらず、
不穏な人への対応をまったくせずに、
別の事をしているという状況です。

このような状況に、
あなたがしてしまったことはありませんか?

非難をしているわけではありません。

不穏な人の対応は多大な精神力が必要ですし、
一旦かかわると10分、15分は優に過ぎてしまいますから、
時間的に余裕であることももちろん大事ですが、
同時に精神的に余裕が職員にないと対応することができないからです。

今回の記事ではそんな不穏な利用者さんを無視してしまったことがある人を対象に、
どうすればよかったのかを考えていきます。

あなたの行動を変えるためには何を考える必要があるのか、
何を知る必要があるのか考えていきましょう。

①仕事を前倒しする
②不穏な方への対処方法をリサーチする
③寄り添うために必要な事

①仕事を前倒しする

時間的に余裕がなくて対応できないのなら、
時間を事前に確保しておけばいいですよね。

利用者さんが不穏になる時間帯はまちまちかもしれませんが、
寝起きに不穏になりやすいとか、
一人になって何時間も部屋にいるとなりやすいとか、
特徴があるでしょうから、
利用者さんが不穏になっている頃合いに時間を空けておけるように、
職員側で時間を確保すべく仕事を前倒しにする、
あるいはその時間帯を開けられるように仕事をずらす、
といった対応が考えられます。

一人では対応が難しそうならチームとして、
「この時間帯くらいに〇〇さんが不穏になることが多いから、
お散歩を一回挟みませんか?」
といった提案があってもいいかもしれません。

適度な運動や気分転換、
職員とのふれあいにより、
利用者さんの気分も落ち着かれるかもしれません。

②不穏な方への対処方法をリサーチする

利用者さん毎にどういった発言をするから、
こう返答した方が納得されやすいというノウハウがあります。

たとえば家族さんから言われてるからこういうことをしているんですよと、
ご家族さんの実名を挙げることで安心されたり、
お医者さんに言われているんですよといったり、
利用者さんご本人が納得されるためのキーワードがあるならば、
適切なタイミングでそれをお伝えすることで、
納得され安心されたりします。

その他、その方が近くまで行ってお声がけしないといけないとか、
フレンドリーに接しないと満足しなかったり、
お声がけには注意点やポイントがあるはずですから、
職員間でどうすればいいかを相談しあって、
対処方法を暫定的にでも見つけましょう。

③寄り添うために必要な事

寄り添うと一言で言っても、
職員に余裕がなければ寄り添うことはできません。

また、
その利用者さんに関心がないような心持ちで寄り添うことはできないでしょう。
では関心はどうやって持ったらいいでしょうか?

不穏になって周囲に大声をまき散らしているような迷惑な利用者さんに、
感情移入などできませんか?

利用者さんの人となりを知るためにはケアプランを見たり、
先輩職員に聴いたりして、
利用者さんがどういう人なのかをより多角的に知ることが大切です。

そしてもう一つ、
多くの利用者さんがどのように悩んで、
苦しんで今に至るのか、
その示唆をしてくれる資料があります。

厚生労働省のトップページから

ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 福祉・介護 > 介護・高齢者福祉 > 認知症施策

と入った中にある

もしも 気になるようでしたらお読みください

というPDFファイルです。

「ご家族へ」
この項目で、
認知症に徐々になりつつある方、
あるいは既になっている方がどのような心理状況でそこに至ったのかを示唆してくれています。

もしかしたら違うかもしれないけれど、
その可能性がある、
と踏まえた上で接することはとても大切だと感じます。

この冊子の文章全体から溢れる認知症の人への思いが後半、
特に詰まっています。

お金が数えられなくなった。
パスワードが出てこない。
洗濯をしなくなった。
同じ話を一日に何度もするようになった。
以前に比べて怒りっぽくなった。
家族の名前が出てこなくなった。
外出しなくなった。
趣味だったことに興味がなくなった。(ゴルフとか)
料理の味付けがおかしくなった。
賞味期限切れの食べ物が冷蔵庫にたくさんある。
同じものを何度も買ってきている。

本人は、もっと、もっと前に違和感を自覚しています。
でも、人には言えなかったのです。
もっとも怖いのは人に指摘されることなのかもしれません。

認知症の方を特別な人だと思わないでください。
誰にでも起こることです。
突然起こることです。
そして認知症の人がもっとも恐れるのは、
今まで当たり前のように愛し、愛されてきた
家族や友人との関係が壊れることなのではないでしょうか?

p36より引用

相手に感情移入するためには相手の事を知る必要があります。

相手を知ろうとしてきましたか?

日々の業務に追われて、
相手の事をぞんざいに扱ってきてはいませんか?

この程度の介助で構わないと自分の中で妥協点を作っていませんか?

相手を知ることで、
自分の中で線引きしてきたことが少し変わるはずです。

頑張りましょう(^^)/