転職した新人介護士が知っておくべき6つの心構え【利用者本位で考えよう】

指導担当となった先輩に、
今の職場での問題点について色々とお話を伺いました。

それから一日経った今でも衝撃が収まらないのですが、
きっとこの問題はどこの施設に行っても起こりうることなのだと、
襟を正して取り組んでまいります。

①身体拘束
②介護士に優しさが足りなくなるのは仕方ない?
③「自立支援はしないから」
④介護士任せの看護師
⑤ケアマネって何のためにいるんですか?
⑥ころころと変わる管理者

①身体拘束

本社の新任者研修で会社の理念や利用者本位について熱く語られ、
「利用者目線で考えて欲しい、
それが出来ていることが必須条件だけれど、
そういった社員を大事に育てて行きたい」
と言われて、
社長自らが研修で話をしてくれるこの会社の風通しのよさに感銘を受けたわけですが、
現場に入って二日目に居室で、
蛇口を紐でぐるぐる巻きにして使えないようにロックされていたことが最初の気づきだったと思います。

次に、別の利用者さんのベッド柵を4点柵にしている居室がありました。

正確にはベッドの壁側は頭側だけ柵がされていましたので、
3点柵と言うべきかもしれませんが、
足を下ろせないように柵が頭側、足側の両方にしていたので、
身体拘束であることは間違いありません。

さらに柵の隙間がある辺りを埋めるように、
ベッド脇に車椅子を設置している職員もいるといいます。

この対応は本当に必要なのでしょうか?

利用者さんの状態を細かく見れていないので、
そういう居室があったとしか今は言えませんが、
状況を精査せずにこのままで良いと言うわけにはいきません。

②介護士に優しさが足りなくなるのは仕方ない?

派遣さんが初めてこの施設に働きに来た時、
食事前の口腔体操を急に行うように言われたそうです。

突然の事だったので驚いたそうですが、
「派遣なんだしできるよね?」
という現場職員の対応にやらざるを得なくなり、
何とか無理くり口腔体操を終わらせて、
別の職員さんから「よくできたね」との言葉を頂いたそうです。

普段、口腔体操が行われることは殆どなくて、
槍玉に挙がったように派遣さんが選ばれただけだったようで、
現場の職員の心遣いのなさに憤慨していました。

その時、指示をした職員はもう退社されたそうですが、
今働いている職員さんが発する言葉から、
現場の閉塞感は未だに濃厚でしょう。

離職者が少なからずいる理由に、
身体拘束を始めとした利用者さんに対してのケアがおかしい点と、
職員間の人間関係が原因なのだろうなと思っています。

一昨日、昨日と指導してくださった先輩から聞いたのですが、
この現場ではアクティビティが全然行えていないようです。

人手が足りないからというのが理由ですが、
ちょっとしたリハビリすらしていこうという意識が足りないのが、
問題点と言えるでしょう。

やる気のある職員、
問題意識のある職員がどんどん辞めていき、
残った職員で現場を回しているというのが現状なのかもしれません。

③「自立支援はしないから」

現場で働き始めて三日目くらいに、
先輩職員より冗談交じりに、
「この現場で自立支援はしませんから」
と言われていたのを聞きましたが、
それは冗談でも何でもなく、
事実のようです。

一部の利用者さんに対して、
お茶の時間やトイレに行く際は歩行器を使ってもらう流れはありますが、
全般的に利用者さんに対して自立支援をしているかといわれると、
出来ていない部分が多いと言えそうです。

先日、入浴介助で自立度の高い利用者さんから、
「お前見ているだけか」
と言われましたが、
なぜ利用者さんがそのように言うようになったのでしょう。

それは職員が次から次へと介助をしていて、
時間効率ばかり考えてできることが多い人に対しても介助を続けた結果、
利用者さん自身が自立するという意識が希薄になってしまった証拠と言えるでしょう。

現場が決して楽ではないから、
その時迅速に援助を終わらせなくてはいけないと焦ってしまうのは分かりますが、
さすがに自分で明らかにできる人に対しても援助を過剰にしているから、
上記の利用者さんのように
「お前見ているだけか」
と自分で着替える努力もそこそこに、
すぐに職員に頼ってしまう人が出てしまうのでしょう。

それが続くと利用者さんのADLは低下するしかなくて、
低下するということは職員の介助も今まで以上に増して、
悪循環に陥ってしまいます。

それを先輩方は分かっているのでしょうか。

分かっていても、
今の援助が早く終わればいいと思っているのでしょうか。

どちらにしてもこのままではいけません。

さらに、
この現場は利用者さんの状態が悪化しても病院で検診しないことが多いようです。

利用者さんが明らかに痛みの訴えがあって苦しそうにされているのに、
ご家族さんから
「そのままでいい」
と言われたからお部屋で安静にするしか対応方法がないだなんて、
そんな対応でいいのでしょうか。

病院受診しない事には痛み止めの処方も出ませんから、
何を置いても受診しなくてはいけないというのに、
ご家族に忖度したのか、
施設側でご家族がそういうならば病院受診させられないというのか、
何日経っても医師の診断も受けられず、
居室でナースコールが頻回になったり、
「おーい」と何度も呼ぶ声が聞こえるなど、
痛みや苦しみを訴えていました。

それが先日ようやく病院で受診して、
入院となりました。

「遅すぎる」

とある先輩は、
この施設の対応をそう評しました。

なぜここまで利用者さんの痛みへの対応が遅れてしまうのでしょうか。

これから現場の介護士のリーダーさんと面談があるので、
今後も病院受診をしないで安静にするしかない方が増えていくのか、
施設としてはそうせざるを得ない状況なのか、
詳しく聞いていこうと思います。

先輩から、
この施設から病院に行った利用者さんは、
殆ど逝去されてしまうことが多いと聞きました。

6か月間働いている先輩が、
病院から退院した利用者さんが殆どいないという状況の異常さに言及されています。

なぜ亡くなってしまうのでしょうか?

それは、なくなる直前まで病院に受診させない体制があるのではないでしょうか?

亡くなる直前まで施設で「安静に」していただいて、
看取りの対応は病院でしてもらいたいから受診させるのでしょうか?

この施設の看護師に対する信頼が今、
とても下がっています。

④介護士任せの看護師

現場に配属されて三日と経たずに、
利用者さんの一人が出勤早々救急車で搬送されることが決まりました。

現場には管理者もケアマネも看護師もベテランさんもいるのに、
何故か入社して数日しか経っていない、
利用者さんの顔も名前も分かっていないような新人が、
救急車に同乗することになりました。

介護職員は夜勤も行うため、
いずれはしなくてはいけないことと思って同期が必死にケアプランを確認したり、
看護師さんから利用者さんで聞かれることを把握しようとしているのを眺めていましたが、
よく考えてみれば他に行ける人っていたのではないでしょうか。

他に誰もいないから仕方なく同乗するならまだしも、
現場には管理者を含めて利用者さんと何か月、
下手したら何年も様子を見ていたであろう面々が揃っていたにも関わらず、
何も知らない新人が救急車に乗って、
救急隊員に聞かれることを答えたりしなくてはいけないという状況は一体何なのでしょう。

別の例ですが、
夕方に出勤した夜勤さんが、
何故か救急隊員への対応をしなくてはいけない時もあったそうです。

その時看護師さんももちろん出勤していましたが、
夜勤さんに救急隊員への対応を丸投げしたそうです。

出勤早々、
その日に利用者さんがどういう経緯で状態が悪化したのかも知らずに、
救急隊員に説明をしなくてはいけないという無茶ぶりに、
この施設のスタッフ間のフォローしなさ加減は一体何なのだろうと言わざるを得ません。

何のために管理者がいるのでしょう。

何のためにケアマネが、看護師が、サービス責任者がいるのでしょう。

この施設の役職の皆さんは、
利用者さんの事が何も知らないから現場の介護士に任せた方がいいと思っているのでしょうか?

たとえそれが出勤したばかりの夜勤者さんだったとしても構わないと。

⑤ケアマネって何のためにいるんですか?

以前働いていた有料老人ホームのケアマネは、
常に利用者さんの援助を見ていないから、
介護職員から情報を聞き出そうと出勤した際は必ずといって、
利用者さんはどういう状態か確認していました。

ケアプランの更新など事務作業に追われながらも、
チームカンファレンスといって利用者さんの問題を話し合う場には、
できるだけ参加するように言ってくれたので、
こちらもケアマネが出勤する日にチームカンファレンスを開催して、
情報共有をするようにしていました。

さて、今働いている現場にはケアマネが3人います。

利用者さん80名以上をこの3人でマネージメントしているわけですが、
先輩職員によると、
ケアマネは現場を見に来ないそうです。

ケアマネは事務作業が激務で薄給といいます。

利用者さんのご家族さんとも調整したりしないといけませんし、
数多くの書類を書いていかなくてはいけないため、
利用者さんの状態を確認する暇がないのでしょう。

だから利用者さんの状態が悪くなっても、
病院受診を勧めるよう調整する余裕がないのだと思います。

利用者さんが病院に行くのは「遅すぎる」と派遣スタッフから文句が出ているのは当然把握しているでしょうが、
連れていけない事情があるのでしょう。

⑥ころころと変わる管理者

私が面接を受けた際も、
管理者が一週間で辞めたという話を聞きました。

先日も先輩から、
管理者がころころと変わっていると話を聞きました。

どうしてそんな状況に陥っているのか分かりませんが、
変わってしまうような管理者が利用者さんの状況を深く理解することはできないでしょう。

よって管理者一人では管理できないほどの複雑な問題が現場にあるのは間違いありません。

昨日、一緒に先輩と食事をした際に、
現場の問題点について色々とお話を聞けたことで、
思っていた以上にこの現場に課題があることが分かりました。

あまりにも問題がありすぎて整理が追い付かなかったのですが、
一日経って、
入社の際にもお世話になった人材紹介会社の担当者とも話をして、
ようやく自分の立ち位置、振舞い方に指針が見いだせました。

まず、私はこの現場の今の状況に染まりたくはありません。

染まってしまっては今後介護士として、
他の現場で働いていけなくなるくらいになってしまいます。

なので染まらないようにどうするべきか、以下の方針を立てました。

1.同期と連携を取り会社を明るくする。
2.直近の上司と連携を取り危機感を共有する。
3.それでも成果が上がらないならさらに上の上司と連携を取る。
4.本社の面談でも相談する。
5.内部通報制度を利用する。
6.人材紹介会社の伝手を使って、人事に話をしてもらう。

昨日は2月14日のバレンタインデーでした。

利用者さんからチョコを頂きました。

ほっこりとしました。

お昼休憩の際、
先輩職員さんからもチョコを頂きました。

現場について腹を割って話せる先輩職員をもっと増やして、
現場の問題点を変えていきます。

頑張れ~(^^)/