転職した新人介護士が知っておくべき心構え 2020年2月9日

現場の三日目を終えて、
このタイトルいつまで続くんだと思いつつも、
自分が新人と思われないまでずっと続くのではという気さえしてきます。

分からないことはいっぱいありますし、
自信のないことばかりなので、
自分が十分に仕事ができるようになるまで、
頼られるようになるまではどうしても
「新人だから使えないよね」
という認識と戦わなくてはいけません。

自分がいたらない所はどこなのかを常に把握して、
改善していかなくては先輩がたに認められることはないため、
とにかく頑張らなくてはいけないという状況です。

今回も5つもテーマが見つかってしまったので、
書き上げました。

①、②は段取り、準備に関することです。

③、④、⑤は利用者さんとのやり取り、
職員とのコミュニケーションについて書いたものです。

好きな所から読んでください。

①座席表が更新されるとは限らない
②現場の備品が揃っているとは限らない
③利用者さんが本当に嫌がったとは限らない
④先輩が本当に無視したかは分からない
⑤利用者さんの心が老いたとは限らない

①座席表が更新されるとは限らない

現場に出勤して二日目に頂いた座席表の二人の席が、
三日目にして交代されていました。

三日目の朝の申し送りで変更されたという話が出たそうですが、
把握できませんでしたので座席表に修正を加えることもなく、
食堂で利用者さんが席が変わったと聞いて初めて、
二人の席が交代になったと知りました。

怒涛のスピードで展開される申し送りについていくことがまずできなくて、
メモを取るのも断片的にならざるをえません。

その上で、
このように情報を入手できなかったために、
現場で資料との相違で困惑する場面は今後も出てくることでしょう。

申し送りで何を書いていくか、
どこに注意して聞かなくてはいけないか。

たとえば一番大切なのは利用者さんの体調の問題でしょう。

入院したという情報を知らなければ、
その利用者さんが施設にいないことを知らないで、
利用者さんを探し回ってしまうことにもなりかねません。

体調が悪いことを知らなければ、
いつもと対応が違うかもしれない事に気づかずに、
リスクの高い方法で対応してしまうかもしれないのです。

よって利用者さんの体調に関しての情報はもちろん大切です。

ですがそれ以外だと、
外部の方は誰がいつ来るのかとか、
午後からレクレーションをするとかいった、
いつもと違う動きを求められることがある場合は、
注意が必要でしょう。

いつもの間隔で働いていては時間が厳しくなってしまうためです。

まず申し送りをしっかりと聞くこと。

それだけでなく、
休憩室に置かれている日誌にも目を通していくこと。

聞けるなら、
今日の申し送りで大切なことは何だったのかをリーダーさんに確認すること。

こういったことが大切でしょう。

②現場の備品が揃っているとは限らない

お茶出しの際や食事の際にトロミといって、
水分にトロミをつけられるような粉末が容器に入って、
二階フロアーの棚の中にしまっています。

しかしトロミは毎回午前、午後と減っていきますので、
昨日はほとんどない状態でお茶出しを開始して、
途中でトロミがなくなってしまったため、
利用者さんのお茶が一部作れなくなってしまいました。

棚の他の場所などを探しましたが在庫は見当たらないため、
さてどうしましょう。

インカムはないためリーダーさんなど他の人にすぐに聞ける状態ではありません。

一階の厨房に行けばもしかしたら貰えるかもしれません。

しかし確実にあるという保証はありません。

そこで二階と同じように三階でもお茶出しをしているのだから、
三階の人にトロミが余っていれば貰おうと思いつきました。

二階で一緒に働いている新人さんに三階に行ってきますと伝えてから、
三階にトロミの容器を持って行ったところ、
三階のトロミも残りがわずかしかありませんでした。

三階の人がいうには、
厨房で貰うことができるとのこと。

どうせ貰うならということで、
三階の容器も一緒にお預かりして一回の厨房に行くことにします。

一階の厨房で二階の容器と三階の容器を渡してトロミを詰めてもらった後、
先に三階に行ってトロミの容器を渡すと
「ありがとう」
とスタッフから言っていただけました。

自分のこと以外に注意を向けられるようになるには、
ある程度の余裕と予測が必要です。

余裕を作るためには仕事の前倒しも必要になってきます。

前倒しをするということは、
利用者さんの自立支援を待たずに援助するということになるのでしょうか?

今まではそうやって時間を作って、
精神的な余裕を作って仕事を回してきました。

この現場でも時間的な余裕はあまりなさそうです。

それでも利用者本位とか、
自立支援を目指すのであれば、
どれだけ待てるのか、
時間を使えるのかを考えながら仕事をしなくてはいけません。

仕事を早く終わらせられる能力は他の人に認められやすいですが、
仕事を遅くしていたスタッフが利用者さんの事を考えて話し相手になっていたとしたら、
その仕事ぶりは非難に当たるとは限らないのです。

その利用者さんの自立支援を考えて、
「少し時間を掛けます」と他スタッフに連絡すれば、
スタッフ間の連携もスムーズに進むことでしょう。

「あの職員は使えないから、
遅く戻ってくるのも仕方がない」
と毎回呆れられるのではなくて、
必要な事をしているスタッフなのだとお互いに尊重できることが大切でしょう。

③利用者さんが本当に嫌がったとは限らない

朗らかに返答していただける利用者さんもいれば、
気難しい方もいらっしゃいます。

朗らかに思えた方でも、
「スイッチ」が入って不穏になってしまう方もいます。

自分の対応が悪くて不穏になったのであれば自分の対応を見返す必要がありますが、
利用者さんご自身のその日の体調や気分もありますので、
一日だけで見るのではなくて、
何日も観察したりお話ししたりしてトータルでこの傾向がある、
としなくては評価を見誤る可能性が高まります。

特に新人ですと最初から持っている情報が圧倒的に少ないため、
先輩に聞いたりしてその利用者さんがどういった人なのかを見極める必要があります。

初日にお声がけした時に、
表情が能面のように変わらずに、
返答もしていただけずに会話が終わってしまった方は、
その時から気になっていました。

どういった人なのだろう。

なぜ答えていただけなかったのだろう。

自分の聞き方が悪かったのか。

それが他の職員と一緒にその利用者さんの移乗介助に入ることで、
その利用者さんに笑顔が見られたことが分かりました。

三日目ではその方へのお声がけにも注意して、
移乗介助をしたところ、
拒否反応もなく、
介助を受け入れてくれたように感じました。

利用者さんに拒まれたのでは、
と思っていた意識が幾分減ったことで、
気持ちが少し楽になりました。

今からして思えば、
その方が私を見られるような方向からお声がけしていなかったのかもしれないと思っています。

(男の人の声はするけど誰に言っているのかも分からない。
誰が喋っているのかも分からないから、
振り向けないしもういいか)

と思ったのかもしれません。

利用者さんは二階、一階だけでも40名以上いらっしゃいます。

まずは利用者さんの顔と名前を一致させていかなくてはいけないので、
一つ一つの仕事をこなしながら特徴を捉えて覚えていきます。

④先輩が本当に無視したかは分からない

夕食時に服薬介助をしようとして、
薬のボックスからとある利用者さんの薬を取り出した所で、
その日の夜勤さんから
「誰に勝手に取っていいって教わりました?」
と指摘が入りました。

とっさに
「すみません」
と答えましたが、
夜勤さんからは少しの間、
薬を手渡す仕事を続けて私との会話は進みません。

しばらく他のスタッフさんに薬を指示する夜勤さんの姿を見ていて、
自分がただじっと見ているとそれはそれで文句を言われそうだったので、
夜勤さんに
「何をすればいいですか?」
と聞いたのですが一切聞こえていなかったのか、
返答はなく他スタッフに対してだけ指示が続いていたので、
自分にできることを探そうとしました。

食事が終わってお盆がテーブルに残ったままだったのでそれを片づけようとした所、
利用者さんの一人から、
「お部屋まで連れて行って」
と言われました。

怒られる前までなら快くお連れするのですが、
怒られた後の説明も不十分な状態でしたので、
「申し訳ないですけど今はお連れできないんです。ごめんなさい」
とお伝えして、
自分がしても問題ないであろう、
お盆の片づけをいくつかしていた所、
夜勤さんがこちらに来て、
「勝手な事をしないでくれます?」
この言葉が決定的でした。

これで、何もできなくなりました。

指示もいただけず、
自分にできることも許されないと感じた私は、
それ以降また他の人の動きを見るしかなくなりました。

日中帯についていたリーダーさんに、
「何かするとまた怒られそうで何もできないんですけど、
どうすればいいですか?」
と聞いた所、
「一緒に利用者さんをお部屋に誘導しましょう」
と言ってくださったので、
リーダーさんに同行して居室までお連れして、
リーダーさんが口腔ケアをして、
臥床するのを見ながら、
口腔ケアの道具が揃っていないことを話し合ったりしました。

職場にはどうしてもテンパってしまう職員が3人はいること。

そういった人から一度に色々言われてしまうと気持ちが落ち込んでしまうかもしれないけれど、
気にしないでほしいと。

もちろんその人の言うことに一理あるのであれば反省してほしいけれど、
感情的な発言が見られることもあるだろうから、
そういったことは流してください、と。

あの夜勤さんは確かに言い方がきつかったから、
あまり気にしないでください。

そうフォローしてくれました。

それは食堂で他のスタッフにも、
「気にしないでいいですよ」と言われたことからも、
夜勤さんが必要以上に焦っていたと言えるのかもしれません。

そして仕事を終えて、
家に着くまでにどうしても落ち着かないので考えたのですが、
もしかして「勝手な事をしないでくれます?」という発言は、
あくまで薬について言ったのであって、
その後のお盆の片づけについて言ったのではないのかもしれない。

そう思いついたのでした。

薬の服薬方法については自分が手順があるにも関わらずに、
それを分かっていなかったことが原因で指摘を受けたのは分かりますが、
その後何をしても怒られてしまうような気がして、
これが続くようでは何もできなくなってしまうと委縮してしまいそうだったのですが、
夜勤さんがお盆の片づけに関して文句を言ったのではないとするなら、
私にもできることはあります。

夜勤さんがテンパっていた事、
言葉足らずだったことで、
私自身の指示系統がその人にお伺いを立てなくてはいけないにも関わらず、
その人はテンパって私に指示をできない、
私が他の動きをしようとすると
「勝手なことはしないでください」
とタイミングよく言ってきたのではないか。

そうも思えてきました。

いずれにせよ、
私が最初にするべきは本来のリーダーさんに確認することでした。

本来のリーダーさんにお盆を片づけてもいいですかと聞いて、
利用者さんの誘導をしましょうかと言われたらそれに従えばよかったのでしょう。

お盆の片づけはいずれしなくてはいけない仕事とはいえ、
今すぐしなくてはいけない仕事とは限りません。

利用者さんの移動をしてもいいというのであれば、
もちろんしましたが、
その時の私はそこまで頭が回っていませんでした。

私はその夜勤さんが最初、
テンパっているとは思っていなかったので、
夜勤さんに
(この新人は使えないから勝手に動かないで)
と判断したのかと感じましたが、
テンパっていたとしたら無視ではなく余裕がなかった、
そんな残念な可能性が見えてくるのでした。

遅れたっていいじゃないと、
悲惨な便汚染の現状を目の前にしたり、
絶対に遅れることが分かった時点で時間通りにすることを諦めるものですが、
夜勤さんは多分、テンパっていたのでしょう。

仮にテンパっていなかったとしても、
次回以降は服薬について厳重に見張られると思いますし、
そうでなくても二度と怒られたくないので注意します。

夜勤さんとのコミュニケーションは今後の課題となります。

⑤利用者さんの心が老いたとは限らない

夕食時に食堂にお食事が配られる前のちょっとした時間帯、
職員は何をしたらいいのか分からないで棒立ちになりがちです。

「みんな散って散って」
と指摘が入ったから、
他の利用者さんに話しかけたかは定かではありませんが、
利用者さんの所に行って膝立ちになって、
お話しを始めました。

話が一旦進んだ時、
先輩スタッフが来て、
「〇〇さんよかったね。男性スタッフさんと話せて嬉しいでしょ」
そんな問いかけにたいして、
「私が若ければいいんだけどね」と答える利用者さん。

「でもこの新人さん、
どんな人でも好きになれる人だから大丈夫よ。
〇〇さんのことだって、好きだから話しかけてきたんだから」

それに対して何と答えたのか、
正確には覚えていませんが、
嫌がったりとか、
否定的な言い方ではなかったのは確かです。

アニメなどで高齢の方の喋り方が
「~じゃのう」とか「~かえ」だったりしますが、
中国人へのキャラ付けで「~アル」と語尾につけるのと同様、
あくまでそれらはアニメなどフィクションでのキャラ付けに過ぎません。

高齢者は90歳を越えても腰を伸ばして椅子に座ってしゃんとして書き物をされたり、
受け答えもしっかりしている人もいらっしゃいます。

方言で和ませてくれる方もいれば、
豹変してしまうが故に一見穏やかそうでもこちらの警戒がとけない方もいます。

様々な人がいて、様々な生活をされていて、
認知症状の方であれば特に、
その時代を生きていると言います。

自分が若かった時、
自分が子育てをしていた時、
自分が自立していた時の記憶が残っていて、
その時代の人として、
私たちと接しているといいます。

職員として何を知らなくてはいけないか。

利用者さん毎にある、
どういう人だったのか、
だからどういう発言に繋がっているのかを想像すること、
どういう人だったのかを知るためにもケアプランを見ること、
ご家族さんがいらしたら聞いてみること。

今はそこまでの余裕がないのが正直な所ですが、
そこを外してしまうと利用者本位からかけ離れた援助に繋がってしまいます。

優しくて親切な職員はたくさんいます。

まずはできることを増やして、
利用者さんや先輩から信頼されるように頑張ります。

ファイト(^^)/