転職した新人介護士が知っておくべき5つの心構え【何が求められているか】

二日目が終わり、
ざっくりとした利用者さんごとの特徴が、
食事介助をしなくてはいけない人に関しては少し見えてきましたが、
一階、二階の方々は40名以上いて、
三階を入れると80名を越えます。

まずは二階の方を覚えるために二階でお茶出しなどをしていたわけですが、
一階の人も一緒にお茶を飲んでいるとのこと。

誰が一階の方なんでしょう。

識別できない現状では、
とにかく一人一人の名前を言えるようになっていくしかありません。

前回に引き続いて、
今回も現場で求められることを踏まえて、
何をしなくてはいけないのかを整理していきます。

①段取りが分かっていない
②利用者さん毎の注意点があいまい
③二日目にして、排泄、移動介助、食事介助は出来て欲しい感じ
④洗濯物の戻しもあるのね
⑤二階にいても一階の人のことを把握してよね

①段取りが分かっていない

何時からお茶出しが始まるから、
何時にはどこにいってお茶を取ってこなくてはいけない。

お茶出しの頃には利用者さんが二階ロビーに集まっている必要があるから、
利用者さんは事前にロビーにどの順番で集めていく必要があるとか、
お茶を出す際にトロミを付けなくてはいけない人は誰か、
その人はどれだけのトロミでむせるのか、
利用者さん毎の性格もあるから、
ここの席にいていただいた方が仲良し同士になるとかまで、
いずれは考えるようになるでしょうが、
今は無理です。

利用者さん一人一人の顔と名前が頭に入ってないので、
誰がいなくなったと言われても、
それは誰ですかと答えるしかない状態なので。

以上、
何時から〇〇があるから、
何時までには◇◇をしておいてといった、
タイムスケジュールが聞いていないから分からない状態です。

まずはそれを整理すること。

次に、それぞれの中で何をしていくか。

誰から始めて何をしていくのか。

何が注意点か。

在庫が切れた場合はどうするのか。

インカムもない状態で誰に連絡を取ればいいか。

今思いつきましたが、
二階のリーダーさんと連絡が取れなくても、
三階には誰かしらスタッフがいるはずなので、
その方を通して二階のリーダーさんを呼ぶことはできるかもしれません。

連絡を取ろうにも、
質問しようにも、
スタッフさんがいないことも多いので、
いない場合にどうすればいいかを事前に把握しておく必要があります。

②利用者さん毎の注意点があいまい

昨日、今日と利用者さんの注意点は少しは教わりましたが、
まだまだ頭の中に入っているわけではないので、
不安でいっぱいです。

突然歩き出してふらふらとして歩いてしまうため注意が必要な方、
車椅子に座っていても注意が必要な方、
その他の方は大丈夫なのか。

排泄時に便が出た場合は特に注意をしてくださいと言われた方、
尿破棄の際にも注意する手順がある方、
ご自分でトイレに行かれる方がパットを共同トイレの便器に流したから、
トイレが詰まってしまったのかもしれないという話がミーティングで出ました。

ということは、
その方はトイレ誘導で見守りをしてパットを便器内に捨てないように、
見ていかなくてはいけないかもしれないなど、
言われたこと、
言われていない事でも対応しなくてはいけないことなど、
整理が出来ていません。

メモを見返して、
また休憩時間に質問をすることで、
少しでも分かるように努めていく必要があります。

③二日目にして、排泄、移動介助、食事介助は出来て欲しい感じ

現場の先輩方としては一刻も早く一人立ちして、
一スタッフとして仕事ができるようになってほしいわけです。

新人3名が一応の経験者なため、
一回教えたらすぐにできるようになると思っているかは分かりませんが、
介護福祉士持っているから排泄介助もできるでしょというノリで、
見学して学んでからやってもらうという場合もありながら、
出来る人に関してはどんどんやって覚えてもらいたいという認識のようです。

もちろんできることはしたいですし、
覚えていきたいのはやまやまなのですが、
いかんせんやっていいのか分からない、
相手は誰なのか分からない、
いつまでにやればいいのかも分かってないという分からないコンボなので、
先輩スタッフさんがどう動いているのかも把握できていない中、
こちらにも教わらないながらもしてほしい感が伝わってまいりました。

これも段取りを把握して、
利用者さんごとにやらなくてはいけないことを把握できていれば、
ここまでやらなくてはいけないのだと分かるようになります。

食事介助は一日目からしていて、
二日目も行っていましたが、
二日目は
「まだ利用者さんをフロアに起こしていなかったの?」
という発言が先輩スタッフからあったそうなので、
起こすということもそうですが、
何をしなくてはいけないかをしっかりと把握しなくてはいけないのが分かりました。

④洗濯物の戻しもあるのね

初日は夕方四時辺りに洗い終わった洗濯物を居室に返す作業がなかったため、
昨日の二日目でそういう作業があるのだと理解したわけですが、
この作業、10袋を越える袋を居室に戻さなくてはいけないため、
一人や二人ですと時間がかかります。

昨日は新人3人がいたため、
分担して行えましたが、
普段は二人か一人で行っていると思われます。

ではそれをどのタイミングでやる必要があるのかというと、
逆算して他の仕事も早くしなくてはという思考になりそうです。

「自立支援はできていません」
とリーダーさんが苦笑しながら言っていましたが、
人手が足りないがゆえにできない部分が多いという意味なのでしょう。

二月にやらなくてはいけない記録の作業も、
地味に時間がかかります。

そういった一つ一つの仕事がどれだけかかるかの感覚も分かっていません。

⑤二階にいても一階の人のことを把握してよね

冒頭でも言いましたが、
二階の方へお茶出しを担当するということは、
一階の方を二階に誘導して一緒にお茶を飲んでもらうということのようです。

誰が何という名前かもわかっていない中、
「一階の人にもお茶出ししましたよね」
と言われても、
「さあ」
としか答えられないというまさしく新人らしい返答をするしかなくて、
何をどこまで把握しなくてはいけないか、
整理が必要です。

一人一人、どう対応しなくてはいけないのかを把握して、
どうしてそのような対応になっているのか、
その対応ができない場合はどうするのかなど、
知らなくてはいけない事を今はまだ整理できていません。

新人3名が一緒に働いているのですが、
皆分からない事だらけであわあわしています。

しかし二日目を終えて、少し楽しくなってきました。

初日の始まる前にあった緊張感が、

80名以上という今までにない利用者さんの数に圧倒され、
現場のバタバタ感の中で薄れて、
今まで感覚的に捉えてきた
「どこの施設に行っても利用者さんは同じではないか」という
漠然とした思いを強くすることができたからです。

利用者さんは同じとは、
前の現場の同じ人がいるというわけではもちろんありません。

様々な症状、状態の利用者さんがいて、
対応方法が異なるのは当然です。

一人一人のしなければならないこと、
考えなくてはいけない事は様々です。

では何が同じかというと、
接遇──つまり、利用者さんは施設ごとに払っている金額も変わっても、
こちらがしなくてはいけない丁寧さ、
どれだけ尊重しなければいけないか、
そういったものが変わってくるわけではないのではないか。

どこの施設に行っても、
利用者さんは人で、
人だからかたっ苦しい対応が好きでない人もいれば、
丁寧にした分だけ心を開いてくれる人もいて、
ただこちらが本気で接することができれば、
ある程度は受け入れてくれるのではないか。

今まで漠然と思ってきたことが、
新しい職場でも実感できつつあることが嬉しいのです。

利用者さんだけでなくて、
職場の先輩がたも色々な方がいますが、
職場が忙しいながらも、
頑張って対応されていて、
新人であろうとしなくてはいけないことを早くできるようになってほしいと
思っているのは変わらなくて、
だからこそするべきことは見えてきます。

それでも、
利用者さんに微笑みかける余裕は昨日はできました。

食堂で食事介助をしながら、
目の前にいる十数名の利用者さんの名前を、
座席表と照らし合わせながら覚えようと努力したり、
後ろからムセた声が聞こえてきたら誰がむせたのかをチェックしたり。

利用者さんの顔と名前を一致させること。

利用者さんごとのしなくてはいけないことを確実に把握すること。

職場での一日のスケジュール感を自分のものにすること。

これらができれば、大体回っていくはずですので、
これらをしなくてはいけません。

会社の方針で残業がなかなかできそうにないというのがネックですが、
それでも職員の皆さんができるだけ良くしたいと思っているから、
だから本社の研修でのきれいごとというか、
理念は一旦置いておいて、
まず出来ることを、
しなくてはいけないことを全て出来るようになってから考えようと思います。

自立支援は、
この現場ではできていない部分は少なからずあると思います。

利用者さんごとに時間がかかってでも本人に着替えや排泄など、
できることは時間をかけてご自身でやっていただく。

そんなことをしていられないというのが現状だと理解しました。

だからといって、
幻滅したわけではありません。

現場とは常に時間に追われて、
最低限の職員を配置した中、
日々の業務をこなしていくことを求められていくものだと肌で感じている次第です。

だからこそ習慣的に早くしなくてはと思ってしまっていますし、
もう少し待っていれば利用者さんができたかもしれないことを、
心理的な負担に耐えられずにこちらで対応してしまうことがあるのだと思います。

いつまでなら待っていられるのか。

その感覚も、
新しい現場に来たことでさっぱり分からなくなりました。

分からなくなったからこそ、
改めて見直すことができるはずです。

自分がどれだけ感覚で働いてきたのか、
理由なく働いてきたのかを見直すいい機会です。

頑張っていきましょう(^^)/